M-1優勝「たくろう」に勝るとも劣らぬ活躍…3位「エバース」にCMオファー殺到の理由

エンタメ 芸能

  • ブックマーク

ニュートラルなキャラクター性

 漫才日本一を決める「M-1グランプリ」は、お笑い界で最も注目度の高い一大イベントである。そこで結果を出した芸人は世間に注目されて、一気に仕事を増やしていくことになる。【ラリー遠田/お笑い評論家】

 ***

 昨年末の「M-1グランプリ」に出場して、見事に勝ち組になったのは誰なのかと言えば、その筆頭は優勝したたくろうと準優勝したドンデコルテの2組である。彼らはテレビを中心にしてさまざまなメディアで精力的に活動している。

 ただ、そんな彼らに勝るとも劣らないほどの活躍をしているのがエバースの2人だ。エバースは昨年の「M-1」で3位という結果に終わったものの、2年連続で決勝進出を果たしており、その実力を印象づけることには成功した。

 今年に入ってから、サントリーのウェブCMにコンビとして起用され、マクドナルドのPR動画には町田和樹が出演した。また、昨年の「M-1」でロボット掃除機のルンバに関する漫才を披露したことを受けて、販売元であるアイロボットジャパンのルンバのPRイベントにも登壇した。

 広告系の仕事が次々に舞い込んでいる上に、レギュラー番組の「夜明け前バラエティ トワライト」をはじめとしてバラエティ番組で目にする機会も多くなっている。

 彼らの強みは、ネタの完成度の高さとニュートラルなキャラクター性にある。「M-1」は多くの人が注目するイベントであるため、お笑いに馴染みのない視聴者にとっては面白さがつかみにくいことがある。

 そんな中でエバースの漫才は、構造的には緻密でありながら、笑わせるための仕組みが明確で理解しやすい。専門家が見ると構成の上手さや技術の高さを評価したくなるし、ライト層が見ても単純に面白い。

 どちらにも刺さる要素を持っているということは、幅広い層に魅力が伝わりやすいということだ。この点が、スポンサー企業にとって彼らを起用したくなる要素になっている。

次ページ:見た目も中身もクセがない

前へ 1 2 次へ

[1/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。