「『男の勲章』は歌う予定じゃなかった」 嶋大輔が明かす名曲への複雑な思い 「日本人のロックンロールが好きというわけではなかったので」

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サウナに連れていかれて「やります」

 さまざまな経験を積む中で、1988年にはヒーローものである「超獣戦隊ライブマン」(テレビ朝日系)に主演した。演じた天宮勇介=レッドファルコンは戦隊のリーダー格。当時から若手の登竜門のイメージが強い作品だった中で、嶋に加え、岬めぐみ=ブルードルフィン役には森恵が起用されるなど、実績のある役者が主演・出演することは異例だった。

「自分の出が出なので、俺が地球を守るレッドでいいのかなという思いもありました(苦笑)。実際、最初に社長に言われたときはお断りしたんです。でもサウナに連れていかれて『やります』と言うまで出してもらえなかった」

 ただ、当時、知人に言われた「ジャリ番(子供向け番組のやや蔑んだ呼び方)やるの?」という言葉が魂に火をつけた。

「ヒーローものの番組がそんな言われ方をしてるのなら、俺がやってイメージをひっくり返してやる、と思ったんです」

 背中から落ちるアクションなどはJAC(現JAE)の担当者に教わりながら実地で取り組み、さらなる経験を積み重ねた。ロケ、アフレコ、セットロケの繰り返しで、東映の撮影所に入り浸る日々が続いていた。

 2001年には「ウルトラマンコスモス」(MBS・TBS系)で「TEAM EYES」の隊長(キャップ)、ヒウラハルミツ役で出演。

「それまでのキャップは堅いイメージがあったんですが、人間味を出そうと思い、失敗もするし、隊員に寄り添うという役作りを心掛けました。ただ、コスモスは怪獣を倒さないという設定があったのでテーマも難しかったし、グリーンバックでの芝居も難しかった。出演者のみんなと楽屋で昼ごはんを一緒に食べたりしていたのは、楽しかったですけどね」

 今後は自身が観るのが好きなホラー映画に出演したいという夢のほか、自身の監督作品を撮りたい欲求もあり、構想は練っているという。

「出演して作品に残るのもいいですが、制作・指揮をして作品を世に残してみたいですね。園子温監督のような作品を撮ってみたいですね」

ついに銀蝿一家でライブ決定

 2024年8月には、自身18年ぶりとなるアルバム「Memories and Beginnings ~時を越えて~」を発売した。代表曲の「男の勲章」も収録された6曲入りだ。「Dear Friends ~いつか桜の丘で~」はデビュー当時からの自身を思いを曲にした作品。さらに「Don't look back, to Run!」は兄貴分「横浜銀蝿」のリーダーで2022年に亡くなった嵐ヨシユキに捧げた曲でもある。

「昭和で育ってきたので、現代のテンポの速い早口口調の曲にはあまり揺さぶられないんです。アップテンポでも詞を大事にしたい。そういう曲を大事に歌いたい。だからこのアルバムでは、バラードのような曲をたくさん歌いました」

 同じ銀蝿一家の矢吹薫や紅麗威甦のLeerなどと「一度バンドを組みたいね」とも話しているという。2021年には、結成40周年で活動していた横浜銀蝿とともに「銀蝿一家祭」に出演したが、嶋が仕切る形で同様のイベントを福岡県久留米市で4月25日に開催することになった。

「近年の一家祭は、首都圏での開催でしたが、今度は地方開催となります。地方で待っておられる方も多いというので、なるべく足を運んでいただけたら。Johnnyさんも『いろんなところでやれたらいいな』とおっしゃっていましたしね」

 自身の45周年と銀蝿一家の活動が合わせて楽しみだ。

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 第1回では、思わぬ形でスカウトされた“事件”や素に近い形で果たしたドラマデビューなどについて語っている。

デイリー新潮編集部

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