桜田淳子が「旧・統一教会」の広告塔としてバリバリやっていた頃 車イス姿の写真はなぜ撮影されたのか 【東京高裁で教団に解散命令】

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 3月4日、東京高裁は、世界平和統一家庭連合(旧・統一教会)に解散を命じる決定を下した。日本教会設立から67年。従来、教団のあり方を巡って激しい論争が展開されてきたが、それにひとつの区切りとなる司法判断が下ったことになる。

 旧・統一教会と言えば、著名芸能人たちが信者となり、広告塔としての役割を担ってきたことでも知られている。その筆頭格とも言えるのが桜田淳子(67)だ。山口百恵、森昌子と並んで「花の中三トリオ」としてデビューし、アイドル、歌手、女優として大活躍した桜田は姉の影響で入信し、1992年に合同結婚式に参加。以来、事実上、芸能活動を休止した状態となっている。

 写真週刊誌「FOCUS」では、当時の桜田の信仰を巡る騒動を報じている。1993年4月23日号では、車イスに乗り、恨めしそうな目をして前方を睨みつける桜田(当時34)の印象的な写真を掲載している。撮影日は93年4月9日、彼女が合同結婚式に参加した翌年、教団のイベントに参加した時のものだ。その際、桜田はいかに旧・統一教会の教義に傾倒しているかを述べ、直前には「霊感商法」についても擁護する発言をしている。

 それから33年、いまなお信仰を捨てていないと見られる桜田は、今回の解散決定をどう見ているのだろうか。当時のイベントを振り返った記事を再録し、旧・統一教会の実態と、その広告塔となった芸能人の行いについて改めて振り返ってみよう。

(以下は、「デイリー新潮」2022年7月23日記事の再録です)

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モミクチャにされ、2度も転倒

 93年4月9日、桜田は日比谷野外音楽堂にいた。むろんコンサートではない。統一教会系の「信教の自由と人権を守る東京大会」に出席するために現れたのだ。当時を知る記者は言う。

「彼女は前年の8月25日、韓国のソウルオリンピックスタジアムで行われた統一教会の合同結婚式に、元新体操選手の山崎浩子さんらとともに参加しました。ところが山崎さんは、その半年後に連絡がつかなくなってしまったのです。後に、山崎さんを脱会させようと、家族が説得を続けていたことが判明したのですが、当時はまだ“失踪”と報じられていました」

 野音のイベントは、いわば山崎奪還をアピールすることが主な目的だったという。

「桜田さんは合同結婚式以来、鳴りを潜めていましたが、山崎さんが失踪と報じられるようになって動き出したのです」

 当時の報道を見てみよう。

《集会に参加した当日の淳子さんは“痛々しい”車イス姿で登場。これは前夜、北海道の講演先から帰京した際に、羽田空港で待ち受ける取材陣にモミクチャにされて2回も転倒、「全治2週間の捻挫」と診断された結果の“痛々しさ”だった》(「FLASH」93年4月27日号)

“痛々しい”車イス姿

 なぜこれほどの騒動になったかと言えば、北海道での講演にも取材陣が待ち受けており、統一教会の霊感商法について質問された桜田が以下のように答えたことも原因だろう。

《「(何百万円もする壺なら壺を)買った人が『すばらしい物』と思って買ったのならいいじゃないですか。自分の目で(いいか悪いか)判断して買えばいいんです。わたしは(霊感商法を)反社会的とは思わない」/雨の中、マイクを突きつけられた桜田淳子がこうまくし立てると、(中略)さらには、統一教会の神山威名誉会長までしゃしゃり出てきて、/「霊感商法が悪だというなら、日本は法治国家なんだから、裁判で白黒つければいい」》(「アサヒ芸能」93年4月22日号)

 写真の鋭い目つきは、マスコミへの恨みか、それともステージに上がる前の興奮状態のためだったのか。

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