「当選してはいけない人が戻ってしまった」 高市官邸が懸念する「歴史的勝利の副作用」
派閥のメリットとは
そういった不満の声が出ないのは党内で唯一残る麻生派で、新人11人が加入した。
「総勢60人にもなって、存在感という意味では党内最強です。旧安倍派の最盛期のように100人レベルを目指すとも噂されています。今年9月で86歳になる麻生太郎氏には常に引退説が取りざたされていますが、なかなか現実にならないまま10年弱が経過している印象です。首相をやってキングメーカーもやって今後何を目指すのか誰にも見えないところですが、もしかしたら首相時代に政権交代を許したことがトラウマになっていて、引退できない理由になっているのかもしれないですね」(同)
引退せず居座ることがトラウマの解消につながるのかはよくわからないのだが、国民にとってよくわからないのは、派閥が国政にいかなるメリットがあるというのか、という点かもしれない。派閥が解散して以降、国政が滞ったとか、政策が劣化したといった話は聞こえてこないのだ。
新人は66人
ただし、有象無象が当選したゆえに何らかの教育機関が必要だという見方はある。かつては派閥がそれを受け持っていた面があるのは事実だろう。
「66人も生まれた新人たち自身どこで何をすればまったくわからない状況で、一方でメディアも含めてどんなふうにアプローチしてよいのかわからず、その意味でグループ化が進むのはわかりやすくてありがたいという声は多いですね。高市氏は派閥をほぼ否定して首相に上り詰めましたからここ最近の動きには警戒感を強めています。“(裏金議員も含めて)当選してはいけない人が戻ってしまった”という空気もあるようです」(同)
新人議員に関しては、すでにスキャンダルめいた話もチラホラと報じられ始めている。何事にもプラスとマイナスはあるので、歴史的勝利の副作用に官邸は目を光らせる必要があるようだ。
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