「高市vs.日銀」再燃か 高市首相が「追加利上げに難色」報道 ダンマリを決め込む理由とは
高市氏の関心
「高市氏が本当に追加利上げに難色を示したのかについて報道各社の間で議論を呼びました。高市氏も会談相手の植田氏も表向きでもオフレコでも何も語っていないので真実は闇の中というところですが、個人的な取材の結果、記事の内容はおおむね正しいとの認識を持っています。高市氏が植田氏に対して積極的に“追加利上げやめろ”とストレートに言ってはいないものの、ニュアンスを関係者が感じ取ってリークしたというのが実態だということです」
と、政治部デスク。
「高市氏は自身に関することはもちろんですが、各種政治報道についても目を通しており、その感想や印象を周囲に語ることは少なくないのですが、今回の報道については把握している限り沈黙を守ったまま。そういった場面はこれまでにもあり、高市氏が言及しない場合、報じられた内容がファクトであることが多いという傾向もあります。今回もそれに当てはまるとの指摘もありますね」(同)
植田氏がためらうなら
毎日の報道翌日の26日、日銀の高田創審議委員は講演で、「日銀が目標としている2%の物価安定はおおむね達成している」「段階的にギアシフトを行っていく途上にある」などと述べた。追加利上げの舞台は整いつつあるという、利上げに前向きなタカ派なりのけん制発言だった。
実際、利上げについては今後どのように推移していくのか。
「衆院選に歴史的勝利を収めたことで高市氏の発言力と求心力は極めて高いレベルにあります。選挙で掲げた『責任ある積極財政』が国民の負託を受けたことで、日銀の追加利上げ抑制と合わせて“経済成長を確実にするための車の両輪”といったイメージを高市官邸は抱いているはずです。植田氏が追加利上げをためらうことは当然あるでしょうし。仮にそうなれば円安とインフレは続く可能性が高い。生活コストの面で国民が耐えられるレベルで収まるか否かがポイントになると見られています」(同)
仮に高市氏が謳う経済成長が実現するとしても、その果実を国民が得られるのはかなり先の話となる。一方で物価高はいまここにある危機。国民的人気と国民の不満のバランスはどう推移するのだろうか。
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