いまやドラマに引っ張りだこ「野呂佳代」が異色の政治ドラマに挑戦…「都知事選」を描くフジ“月10枠”にヒットの“当確”は出るか?

エンタメ 芸能

  • ブックマーク

政治ドラマの成否

 ここで2000年以降に民放各局で放送された、政治ドラマを振り返ってみよう。

 小泉純一郎氏(84)の第1次内閣政権下の01年10月期に日本テレビ系で放送されたのが、架空の衆議院議員の秘書を主人公とし、政治の裏構造をユーモラスに描いた作品を実写化した「レッツ・ゴー!永田町」だった。

「主演はなんととんねるずの石橋貴明さん(64)。登場する大臣や議員、政党の名前は、ほとんどが実在の議員・政党の名前をもじったものでした。しかし、視聴者からは不評で、全10話の平均世帯視聴率は9.6%。当時にしては大コケでした」(ベテラン芸能記者)

 それまで、フジの看板枠である月9枠で、ピアニスト、検察官、アイスホッケー選手、レーサーなど数々の役を演じていたのが木村拓哉(53)。その彼が08年5月から月9枠で放送された「CHANGE」では、衆議院議員だった父を不慮の事故で亡くした小学校教師が、父の後継者として補欠選挙に出馬・当選し、総裁選挙を経て内閣総理大臣に。なかなか現実離れした役を演じた。

「阿部寛さん(61)が敏腕の選挙プランナー役、深津絵里さん(53)が元財務相のキャリア官僚で、秘書官として総理をサポートし、終盤では総理と婚約する役を演じるなど、豪華キャストに加え、リアリティーのある政界の内幕が描かれ、全10話の平均世帯視聴率は22.1%のヒット作となりました」(同前)

 15年7月からは、テレビ朝日系の金曜ナイトドラマ枠(午後11時15分)で直木賞作家・池井戸潤氏の同名小説をドラマ化した「民王」を放送。内閣総理大臣と大学生の息子の人格が突然入れ替わり、巻き起こる混乱を社会や政治への皮肉や風刺を絡め、コメディータッチで描かれた作品だった。

「総理役を務めた遠藤憲一さん(64)と、総理の息子役でこの作品が民放の連ドラ初主演となった菅田将暉さん(33)がダブル主演。さらに、総理の公設秘書役はブレーク目前の高橋一生さん(45)。オリコン主催のコンフィデンスアワード・ドラマ賞で作品賞をはじめ4部門、ギャラクシー賞月間賞、ザテレビジョンドラマアカデミー賞4部門など多数の賞を受賞した良作でした」(テレビ局関係者)

 そして、いずれもフジ系で、17年の10月期に月9枠で篠原涼子(52)主演の「民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~」、昨年1月期の木10枠では香取慎吾(49)主演の「日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった」が放送された。また、カンテレ制作の月10枠では23年1月期、草彅剛(51)主演の「戦争シリーズ」の第3弾となる「罠の戦争」が放送された。

「月9での政治ドラマは『CHANGE』以来でしたが、篠原さん演じる主人公は主婦から市議会議員となって奮闘する役。香取さんのドラマは、香取さん演じる元テレビ局員が世間への見栄で区議選に出馬するという役どころでしたが、2作ともリアリティーに欠けたこともあって好結果にはならず。一方、草彅さんのドラマは政界を舞台にした復讐劇でしたが、草彅さんが旧ジャニーズ事務所(現SMILE-UP.)を退所してから初の連ドラ作品という注目度などもあり全11話の平均は8.4%となかなかの数字でした」(同前)

次ページ:裏方も充実

前へ 1 2 3 次へ

[2/3ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。