「卑猥なポーズをする自分の写真」をプレゼントされて愕然…美人コスプレイヤーが“生成AI”被害を告白 「僕が作成したんですよ。毎晩楽しんでます」と自慢げに言われたことも

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際どい写真をUPしすぎた

――Aさんの周りのコスプレイヤーには、同様の被害に遭った人はいるのでしょうか。

A:なかなか声を上げにくいのかもしれませんが、今のところいないようです。なんで私が……という思いがありますが、ただ、私も反省しないといけない点があります。私は結構、際どい衣装を着て、やはり際どいポーズの写真を撮影してもらって、これまで何度もSNSにUPしてきましたから。

 そのせいか、実際に撮影をしているカメラマンから、“エッチなことが好きなのか”といった卑猥な質問をされることがありました。あくまでも私はキャラクターが好きで、原作に忠実な衣装を着ていただけなのですが、露出度が高いのは事実。冷静な目で見ると、勘違いをしてしまう人がいても仕方ないのかなと思っています。

――SNSに際どい写真を載せているコスプレイヤーはたくさんいますね。そういった写真を撮影してもらうのは、なぜなのでしょうか。

A:はっきり言って、“いいね”ほしさ、フォロワーほしさが理由になっていると思うんですよ。私の場合も承認欲求が原因だったと思います。最近のコスプレはとにかくみなさんレベルが上がっていますし、コスプレイヤーはみんなかわいいんですよ。だから、普通の写真ではなかなか認めてもらいにくくなっているといいますか……。

 ただ、こういう話をすると、“そんなことを思っているのはあなただけだ”と怒られるかもしれません。でも、おっしゃるように、SNSに際どい写真を載せているコスプレイヤーが多いのは事実ですし、絶対に狙っていると思うんですよね。検索するといくらでも出てきますから。私も、ストッパーが効かなくなっていた面があるのかもしれません。

被害に遭わないと恐ろしさはわからない

――とはいえ、あくまでもそれはそれで、生成AIによる被害とは別物ですよね。

A:そうですね。ただ、私は生成AIについて危機意識が甘かった。この点は反省したいです。声優さんやイラストレーターさんが、“NO MORE 無断生成AI”と訴えていた時も、他人事だと思っていましたからね。自分が被害に遭わないと、生成AIの恐ろしさはわからないと思います。

 おそらく、撮影した画像を加工せずにUPしているコスプレイヤーは、ほとんどいないのではないでしょうか。顔をレタッチしたり、背景をぼかしたりと、画像の補正や調整はみんな行っています。生成AIについても、そういった便利で面白いツールだと思っていました。

――著名人の画像を使ったディープフェイクなども問題になっています。

A:私は無名のコスプレイヤーですから(編集部注:というものの、Xのフォロワーは10万人近い)、卑猥な画像をばらまかれたり、商業利用される可能性は低いのかもしれませんが……。有名なコスプレイヤーやアイドル、声優のみなさんは生成AIで画像や映像を製作され、販売される可能性だってあると思うんですよ。

 私は金銭的な被害に遭っているわけではないので、訴えることは難しいかもしれません。しかし、生成AIに画像を作られたせいで、精神面で不調になっている人はいるのではないでしょうか。児童ポルノを作成される心配だってありますよね。

 コスプレイヤーはプロとして活躍している人もいますが、ほとんどの人が一般人で、楽しみながらやっていると思います。せっかくこんなに盛り上がっているんですから、少しでも被害に遭う人がいなくなってほしい。そして、被害が大々的になる前に、何らかの対策は必要だと思います。

ライター・山内貴範

デイリー新潮編集部

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