キャンプでは評判だったのに…シーズンで全く活躍できなかった「ダメ助っ人列伝」
“バースの再来”が…
1990年代の暗黒時代の阪神は、“神のお告げ”で電撃帰国したマイク・グリーンウェルをはじめ、期待外れに終わった助っ人が多かった。その一人、99年に入団したマイケル・ブロワーズも、シーズン前には同年の新外国人の中で最高評価を貰っていた。
2月6日付のサンケイスポーツで、当時ロバート・ローズら横浜の優良助っ人を次々に獲得していた“名スカウト”牛込惟浩氏国際業務担当による新外国人22人の評価が掲載されたが、ブロワーズは「左投手の変化球を右方向に打つパワーが魅力」と、オリックスの右腕、ウィリー・バンクスとともに最高の「A」評価だった。
ブロワーズはキャンプでも左右に打ち分ける広角打法で快打を連発、2月21日の紅白戦では二刀流に挑戦中の新庄剛志から2点タイムリーを放つなど、新4番の期待に応え、“バースの再来”ともてはやされた。
だが、開幕後は外角球にバットが届かない弱点を露呈し、打率.251、10本塁打と精彩を欠いたまま、8月に解雇された。
ちなみに、前出のオリックスのウィリーも実働1年で3勝3敗1セーブ、防御率3.94に終わったのに対し、「B+」評価のヤクルトのロベルト・ペタジーニ、「B」評価のロッテのフランク・ボーリックが日本で数年間活躍したように、結果的に入団時の評価が逆転しているのも興味深い。
17打席連続無安打
「2005年に巨人に入団したダメ助っ人は誰?」というクイズを出したら、大多数が開幕からわずか18日後にスピード解雇されたダン・ミセリの名を挙げるはずだ。
実はもう一人の現役メジャーリーガー、ゲーブ・キャプラーも開幕から3ヵ月余りで早々と契約解除されている。
センターライン強化のため、守備力と足を買われ入団したキャプラーは、キャンプで外野から目の覚めるような送球を披露し、3月2日のオープン戦、日本ハム戦でも、来日初打席でいきなり先制3ランを放った。
捕手が立ち上がって捕球しようとした高めのボール球を捉えたもので、「無死二、三塁だから犠牲フライでいいと思い、ストライクに関係なく、高めを意識していた」という頭脳的な打撃に、堀内恒夫監督も「ボール(球)だろう。力あるんだな」と評価を高めた。
だが、シーズンでは開幕から17打席連続無安打と日本の投手を打ちあぐね、大きな送球モーションがアダとなって失点を許すなど、攻守ともにパッとしない。その後、腰痛も追い打ちをかけ、打率.153、3本塁打、6打点と不本意な成績のまま、7月に寂しく退団し帰国となった。
巨人ではダメだったが、帰国後、2010年まで現役を続けた。その後、MLBのジャイアンツ監督時代の21年にチーム史上最多の107勝を記録してナ・リーグ西地区を制している。
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