「お金はどうでもいいの。お仕事さえできれば」長者番付の常連から借金6000万円まで、大女優「淡島千景さん」の役者一筋人生

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最後の最後まで役者一筋

 実際、手元に現金はほとんどなかったという。淡島さんの自宅は、東京・下目黒にある。敷地は180平方メートル、売却すれば1億円の値が付くという。建物は地上2階、地下1階建てで、広さは計270平方メートルほどだが、

「昨年9月末、この建物と土地を担保に銀行から数千万円の借金をしています。『渡鬼』の収録中に体調を崩し、ちょうど今後の治療などについて検討していた頃です。膵臓ガンの治療費や入院費は、この借りたお金から出したのでしょう」(淡島さんの知人)

 土地と建物の登記簿謄本を見ると、極度額6000万円の根抵当権が設定されている。

「確かにお金がたくさんあれば、銀行から借りる必要などなかったと思います」と説明するのは、淡島さんの現マネージャー氏。

「昨年夏に体調を崩し、このままだと足腰もどんどん弱くなる。下目黒の自宅は階段が多いこともあり、淡島はマンションなどフラットなスペースでの生活を考えていました。その資金として、お金を借りたという面もあるのでしょう。また、同時に土地・建物の所有権は信託会社に移っていますが、これは彼女がマンションに移った後、信託会社に土地や建物を運用してもらうべく、信託契約を結んだものと思われます」

 最後の最後まで役者一筋だった淡島さん。遺産がないのも、むしろ天晴れに思える。

(以上、「週刊新潮」2012年3月1日号「『膵臓ガン』入院費用も借金だった『淡島千景』」より)

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使い込み? 高級車好き?

 淡島さんの死去から6年後、TBSの情報番組「爆報THEフライデー」が淡島さんの生涯や老後の資産問題について伝えた。出演した甥の中川徹也さん(第1回に登場した賢也さんの兄)は、当時の淡島さんが6000万円もの借金を抱え、入院費の捻出も困難状況だったことを語っている。淡島さんの個人事務所の帳簿は「見る物が何もない状態でチェックしようがなかった」とも明かした。

 同じく番組に出演した、長年の付き人だった中西ちかこさんは、周囲のスタッフによる使い込みを示唆した。一方、徹也さんは、淡島さんの度重なる引っ越しと高級車好きが影響したのではないかと推測している。ただし両者の証言は、淡島さんが生涯かけて優先したのは女優業であり、金銭は二の次だったことで一致していた。

 第1回【「正座しても背筋がピーン」、死去1カ月半前に「家でステーキ」…87歳で死去した淡島千景さん、遺作が「渡鬼」になった“余程の事情”】では、淡島さんの闘病生活や、女優としての実力について伝えている。

デイリー新潮編集部

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