「高市首相と子分は絶対に落とす」が学会員の合言葉に 「高市フィーバー」に対して専門家は「実績はないに等しい」

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学会側が“恨み骨髄”の思いを抱く高市首相

 公明サイドだけでなく、動揺が生じているのは立民側も同じである。

「前回参院選での公明票は520万でしたが、今回、実際に動くのは400万票程度とみられています。全部が旧立民候補に乗っかれば、当選に向けた弾みとなりますが、そんな単純な計算式は成り立たない。公明票の動向が読めないだけでなく、革新の立民出身候補にとっては公明とくっついたことで浮動票が離れるという思わぬ事態に直面しています」(元自民党本部事務局長で選挙・政治アドバイザーの久米晃氏)

 ゴタゴタの絶えない中道だが、ここに来て引き締めを図り、猛追態勢を整えつつあるともいわれている。

「情勢調査で悪い数字が出たことで、逆に火がついた。これまで何度も最終盤で巻き返し、逆転劇を起こしてきたのが学会の組織力。その持ち前の集票力を発揮できなければ、もう誰にも相手にされなくなる恐れがある。ラスト3日間が本当の勝負だと思っています」(前出の中道幹部)

 実は学会側が“恨み骨髄”の思いを抱いているのが、ほかならぬ高市早苗首相だ。

「1996年の衆院選で、彼女は公明党や新生党などで結党された新進党から立候補(旧奈良1区)しました。劣勢とみられた彼女のために、学会員がフル稼働して終盤に盛り返し、再選をお膳立てした。ところが、そのわずか2カ月後に自民党へ入党したのです。高市政権で26年にわたる連立が解消するなど、彼女は恩を仇で返す裏切りを働いた“仏敵”そのもの。彼女や子分の木原稔=熊本1区=らは“絶対に落とす”というのが学会員の間で合言葉になっています」(前出の学会関係者)

高市首相の実績は「何もないに等しい」

 よもや高市首相の落選はあるまいが、全体を見渡せば波乱の余地は残る。

 高市フィーバーの内実について、複数の演説会場を取材した政治ジャーナリストはこう話す。

「高市さんの演説を聞きに来た聴衆には20代や30代の若者も多くいました。彼らに参加理由を聞くと、“話を聞いていると元気が出る”や“メッチャたたかれててかわいそう。頑張ってほしい”などと語る人が少なくありませんでした。実際、高市さんは安倍元首相などと比べると、実績は何もないに等しく、アジテーションの力強さが最大のアドバンテージとなっている。参政党の街頭演説も取材しましたが、支持者の多くは神谷代表に心酔し、彼が唱える政策に強い賛同の意を表していた。一方の高市さんの聴衆はもっとフワフワしていて、支持者というよりファンといった印象でした」

 前編では、「高市フィーバー」の理由や、その裏側で不人気ぶりが明らかになった石破前首相について報じている。

週刊新潮 2026年2月12日号掲載

特集「2.8総選挙 大マスコミは自維『300議席』予測――高市フィーバーの虚実」より

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