「劣勢の相撲を逆転できる」安青錦、来場所で綱取りに求められる星数は…「周りの力士が相撲を変えない限り独走する」【音羽山親方の初場所総括】

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序二段で連続V 音羽山部屋はなぜ強い

――先場所に引き続き音羽山部屋から序二段優勝力士が出ました。光星竜さんは、親方の井筒部屋の兄弟子、元幕内・安芸乃州関の長男で、アメリカ・ネバダ州立大学で宇宙工学を学んでいたという経歴を持っています。

音羽山:光星竜はもともと柔道をやっていたので、体と筋肉は申し分ないし、組んでからの技はあるのですが、まだ、力士の体になっていません。相撲で大切な四股、すり足、テッポウという基本を徹底的にやらせています。

「今後どうしようか?」と考えている時に、父親が尊敬していた寺尾関(錣山親方)が亡くなられたんですね。「光星」という本名も、寺尾関が考えられたもので、幼い頃からかわいがってもらっていた寺尾関の死で、彼の気持ちにスイッチが入ったんですね。これまでほとんど経験のない相撲の世界に飛び込んだんです。

(入門の)年齢的にもギリギリだったこともあって、覚悟を決めての入門だったと思います。ウチの部屋は若い力士が多くて、先場所序二段の優勝決定戦を争った、竜鳳、鶴英山という学生相撲経験者もいる。お互いライバル意識を持ってやっていることが、刺激にもなっています。

 今、25歳。若くはないので、本人もしっかり目標を持って相撲に取り組んでいます。今後も厳しく指導していきたいと思います。

武田葉月
ノンフィクションライター。山形県山形市出身、清泉女子大学文学部卒業。出版社勤務を経て、現職へ。大相撲、アマチュア相撲、世界相撲など、おもに相撲の世界を中心に取材、執筆中。著書に、『横綱』『ドルジ 横綱朝青龍の素顔』(以上、講談社)、『インタビュー ザ・大関』『寺尾常史』『大相撲 想い出の名力士』(以上、双葉社)などがある。

デイリー新潮編集部

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