「ロッテ・野村克也」「ソフトバンク・松坂大輔」 特定の在籍球団の印象が薄すぎる有名選手

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いいプロ野球人生を送れました

 通算195本塁打を記録した多村仁志も、現役最終年の2016年は中日に所属したが、育成選手のまま支配下登録されずに引退したことから、最終所属球団はDeNAと勘違いしている人もいるかもしれない。

 DeNA時代の15年、若手の台頭で出番を失い、出場4試合に終わった38歳のベテランは、戦力外通告を受けても、他球団で現役続行を望み、翌16年1月中旬、横浜時代の先輩・谷繁元信が監督を務める中日と育成契約した。

 交流戦でのDH起用を見込んで、早ければ開幕前に支配下登録される予定だったが、春季キャンプ中にふくらはぎを痛めたことが、大きな痛手となる。

 さらに5月下旬に故障が再発し、野球ができない状態のまま、支配下登録期限の7月末を過ぎてしまう。「今年支配下が無理なら身を引こうと思っていた」多村だが、目標をなくしたあとも「若い選手のお手本になろう」と2軍で最後までプレーを続けた。

 そして、10月1日、最後の最後までケガに泣いたことを悔やむことなく、「やりきった感がある。22年間、いいプロ野球人生を送れました」と爽やかに現役生活に別れを告げた。

久保田龍雄(くぼた・たつお)
1960年生まれ。東京都出身。中央大学文学部卒業後、地方紙の記者を経て独立。プロアマ問わず野球を中心に執筆活動を展開している。きめの細かいデータと史実に基づいた考察には定評がある。最新著作は『死闘!激突!東都大学野球』(ビジネス社)。

デイリー新潮編集部

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