「三顧の礼」で迎え比例単独1位の超VIP待遇 なぜ参政党・神谷代表は豊田真由子氏を「三国志の諸葛亮孔明」みたいに厚遇するのか

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 参政党は今回の衆院選で、選挙区と比例単独を合わせて190人の候補者を擁立した。中でも異例の超VIP待遇を受けているのが、豊田真由子氏(51)である。ただ一人比例単独1位で出馬。「戦わずしてほぼ当確」と言われているのだ。

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遅刻した豊田氏が現れた途端、色めき立った聴衆

 選挙戦4日目の1月30日午前11時前。群馬県藤岡市の「コープぐんま藤岡店」に、参政党の選挙カーが横付けされた。車からスタッフたちが飛び降り、慌ただしくオレンジ色の幟を立て始める。

「お騒がせしてすみませんー! まもなく参政党の街頭演説会を開始しまーす」

 寒風吹き荒む中、群馬4区から立候補している青木ひとみ氏が選挙カーに上がり、集まった聴衆に声をかけている。

 定刻11時に街頭演説会はスタートしたが、SNSの事前告知で「応援弁士」として紹介されていた豊田氏の姿は、まだ見えない。5分ほどすると、ようやく男性スタッフに囲まれながら走って姿を現した。

「豊田さんだぁ!」

 途端に、集まっていた約20人の参政党支持者が色めき立つ。豊田氏は満面の笑みで手を振って応え、青木氏の演説が終わってから選挙カーに上がりマイクを握った。

「みなさん、こんにちはー。豊田真由子です! 青木ひとみさんは大好きな、大事な方です。神谷代表からも“よろしく伝えてね”と言われて来ました」

 聴衆は拍手で「群馬へようこそー!」。演説を終えて豊田氏が選挙カーを降りると、我先にと握手や写真撮影を求める人たちが列を作った。 

他の候補者は「みんな死に物狂いで戦っている」

 はたから見ていて感じたのは、豊田氏の「特別待遇」である。遅刻だけではない。選挙カーに立つ他の2人が参政党カラーのオレンジ色のジャンパーを羽織っているのに、一人だけ白のジャケットという装いも「格の違い」を感じさせた。自分も北関東比例ブロックから比例単独で出馬している候補者なのに、襷もかけていない。

「もう自分はバッジをつけたつもりなのでしょう」

 こう語るのは永田町関係者だ。

「参政党の比例単独候補の中で、豊田氏だけが名簿1位に記載されています。今の参政党の勢いから見れば、北関東ブロックで1議席以上を獲得する可能性は高く、すでに“当確”が出ているようなもの。一方、小選挙区には182人が立候補していますが、勝てそうな候補者は一人もいない。みんな比例復活当選を目指して、死に物狂いで戦っています」

 そしてこう続ける。

「参政党代表の神谷宗幣氏にとって、豊田氏は諸葛亮孔明のような特別な存在なのでしょう」

 諸葛亮孔明とは、中国の三国時代を描いた歴史物語『三国志』で、主君・劉備玄徳のために蜀を魏・呉と並ぶ大国へと押し上げた天才軍師である。

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