過去のトラブル続出「外国人力士師弟」との“決定的な違い”とは…「安青錦」大躍進で高まる「安治川親方」&「元アイドル女将」の評価
朝青龍や白鵬の師弟関係は
安治川親方が活躍した平成中~後期は、ハワイ勢、モンゴル勢など外国出身力士が隆盛を極めた時代でもある。彼らの存在が相撲人気を盛り上げ、国際化させたのは事実であるが、一方で、文化の違いから、親方と外国出身力士との関係が上手くいかないケースも少なくなく、多くのトラブルを生んできた。
「当時は外国出身力士のパスポートを親方が厳重に管理(現在は原則禁止)していたような時代です。自由もほとんどなく、外国出身力士はあまりの管理、監視に耐えられなかった。日本語やしきたりの指導も一切なし、それが相撲部屋の常識でした。特にモンゴル、ロシア出身の力士のトラブルが際立っていた」(同)。
例えば、幕内最高優勝を25回達成した朝青龍は「横綱は勝てば何をしてもいい」というポリシーを貫き、師匠の高砂親方(元大関・朝潮)とは衝突の連続。親方のハンドリングがまったく効かない状態になった。
「平成19年には巡業を欠席しながら、モンゴルで元日本代表の中田(英寿)氏とサッカーに興じました。最終的には協会から引退勧告をうけた朝青龍は“親方は最後まで、俺のこと守ってくれなかった”と話していました」(同)。
また、横綱・白鵬も、師匠・元幕内竹葉山の宮城野親方との関係は、通常の師弟のそれとは異なっていた。
「竹葉山さんは現役時代の最高位は前頭13枚目。白鵬とは格が違う。入門させてもらったという恩義は感じているものの、親方を内心馬鹿にしていて、まったく言うことを聞きませんでした。白鵬は、勝負に勝手に物言いをつけたり、表彰式で万歳三唱や三本締めを行うなど、マナー違反を度々問われ、処分を受けてきましたが、これも親方がまったく制御できていなかったから」(同)
挙句、横綱・日馬富士による暴行事件の現場にも同席。結果、史上一位の45回の優勝を遂げるなど数々の記録を打ち立てたにもかかわらず、一代年寄の称号を与えられず、昨年には角界を去っている。
平成20年にはロシア出身の若ノ鵬が大麻取締法違反で逮捕。同じくロシア出身の露鵬と白露山の兄弟力士にも大麻の陽性反応が出た。どのトラブルも親方たちの指導力のなさが浮き彫りになった。
安治川親方はそれを目の当たりにしてきた1人。だからこそ「風通しのよい部屋にしたい」という思いがあったという。
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