メジャー挑戦「村上宗隆」は“3年連続100敗超”「ホワイトソックス」の“救世主”になれるか 育成に定評「打撃コーチ」の指導法は「猫とネズミの追いかけっこ」

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あの選手に似ているフォーム

 育成に定評のあるショーモンコーチの指導法だが、「a cat-and-mouse game」が口癖だという。猫とネズミの追いかけっこ、いつまでも終わらないイタチごっこの意味だが、それが打撃練習のあるべき姿だと選手たちに訴えてきた。

「誰にでもいずれは弱点を暴かれ、そこを突かれるときが来る。相手投手たちは十分に情報を集め、研究してくる。次はこちらがそれを克服する。その繰り返しだ」

 昨日できたことが今日になってできなくなることもある。だったら、また練習するしかない。年齢によって課題も変わってくる。そうなればまた新しいドリルに取り組むしかない。引退するまで繰り返す。選手たちにそう教えてきたそうだ。

「技術的な指導もしますが、至ってシンプルです。『ボール球を振るな』です」(前出・同)

 また、ショーモンコーチは村上の長所と育成プランについても語っていた。

「ムネには打撃の才能が確かに備わっている。あれだけの水準のパワーを発揮し、ひと振りで長打を生み出せる選手には、多少の空振りも許容される。ムネがボールを捉えるようになれば、長打は量産されると考えている。そもそも彼はあの家のような小さな白い物体(ホームベース)に近づいてどっしりと構え、ボールに触れるだけで得点を生み出すような選手だ。我々の目標は、可能な限り多くの得点を挙げさせることにある」

 ショーモンコーチは「ホームベースに近づいてどっしりと構えて」と称していたが、メジャーリーグ各球団はポスティングシステムの公示後、改めて村上の映像をチェックしたという。そのとき、複数の球団が抱いた感想はこうだ。

「筒香に似ている」

 大きな身体でどっしりと構えるフォームは、確かにDeNAの筒香嘉智(34)を彷彿させるが、彼はメジャーリーグに適応できなかった。米国の現地取材陣の話を総合すると、こうした点も、村上の契約規模が当初予想より小さくなった一因になったようだ。

「ショーモンコーチは村上に付きっきりになるでしょう。3月開催のWBCにしても、今回は出場を見送って自身の眼の届くところで練習させたいと思っているはずです。シーズンが始まっても、試合前の練習はウォーミングアップなんてレベルではなく、徹底的にバットを振らせる話も聞かれました」(米国人ライター)

 また、村上の契約後、ホワイトソックスのチーム状況も変わってしまった。直近3年間で320敗も負ける“大・低迷期”にあり、看板選手だったルイス・ロバート・ジュニア(28)もメッツに放出してしまった。昨季20本塁打を放ったアンドリュー・ベニンテンディ(31)はまだ残っているが、ほとんどの選手が70万ドル(約8780万円)台の選手で、それはメジャーリーグの最低保証年俸でもある。

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