じわじわ進む「高市離れ」とあなどれない「創価学会票」で……「30弱の選挙区で自民が中道にひっくり返される」衝撃予測
高支持率を背景に衆院解散に打って出た高市早苗首相(64)の不意を突くかのように立憲民主党と公明党が手を組んで結成された中道改革連合。混沌(こんとん)とする総選挙の行方を、専門家たちはどう見ているのか。
***
「高市首相の人気は落ちてきている」
今回の選挙の目玉ともいえる中道はどれくらい議席を獲得するのか。公明と立憲を合わせた解散時の議席数は172だが、政治ジャーナリストの泉宏氏は、
「中道は150程度と予想します。立憲単独で戦っていれば半数近くに落ち込んでいたであろうところを、公明の組織票によって救われる形です。公明党が持っていた創価学会票と、立憲支持の連合の固い組織票が合わさったことはプラスに働きますが、無党派層からの人気や、知名度がいま一つ欠けることが課題です」
一方、26年間にわたって続いてきた自公連立政権が終わり、新たに連立を組むことになった自民党と日本維新の会はどうか。
「自民党は210、維新は33と予想します。自民党の単独過半数は無理だけど、維新と足し合わせれば与党としてギリギリで過半数はいくのではないでしょうか」(同)
自民の解散時議席数は196。衆議院の過半数は233議席である。泉氏が予想するような結果に終わった場合、高市首相はとても「勝った」と胸は張れまい。
「実態としては高市首相の人気は落ちてきているように見えます。物価高対策には全く手がつけられておらず、解散を『評価できない』とした人が8割近くを占めたアンケートも各紙で見られます」(同)
無党派層は中道を支持
選挙コンサルタントの大濱崎卓真氏は自民党208、中道155と予想している。
「各紙の世論調査では、解散のタイミングについて『評価できない』が半数を超える結果となっており、高齢層を中心に高市さんの支持率が下がっています。私たちが行った、高齢層を中心とする7000人を対象とした電話調査でも、『普段から支持している政党がない』と答えた無党派層が比例で入れる、とした政党は中道が1位でした」
とはいえ、
「中道の固い支持組織は地方の高齢層が中心となるため、都市部では中道は厳しい戦いを強いられるでしょう。そのため、中道の予想議席はやや低く見積もっています」
逆に奇襲を受ける形に
元自民党本部事務局長で選挙・政治アドバイザーの久米晃氏は、「高市首相vs.中道」という選挙の構図についてこう評価する。
「高市さんからすれば急な解散で奇襲をかけたところ、逆に奇襲を受ける形となったわけです。武田信玄が上杉軍の潜む山を朝方に襲ったら、そこはもぬけの殻で、逆に奇襲を受けることになった『川中島の戦い』の構図です」
また、久米氏は次のようにも語る。
「これは、高市さんと公明党の関係が行きつくところまで行った結果でしょう。高市さんに対する積年の嫌悪感と敵愾(てきがい)心があるので、今回、公明党は投票の縛りに全力をかけてくるでしょう。創価学会員の集まりでの中道への投票を依頼する呼びかけも、かつてないほど徹底的なものになると思います」
[1/2ページ]




