「1日20~30人面接」参政党・神谷代表の「自民リベラル候補へ刺客」宣言の真意 国民民主は候補者選びで難航か
昨年7月の参院選で共に躍進した国民民主党と参政党。しかし今回、その明暗は分かれるとの見方がある。背景には両党首の戦略の違いが指摘されている。
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国民民主党は衆院選で100人の候補擁立、51議席獲得を目標に掲げる。同党の衆院議員によれば、
「街頭に立っていると、多くの有権者が“なぜこんな時期に解散するんだ?”と、憤りに近い気持ちを持っていることがよく分かります。自民党とも中道改革連合とも距離を置き、独自路線を歩むわが党はそういった不信を深める国民の受け皿になり得ると考えています」
玉木雄一郎代表(56)も「戦後最短の選挙」を前に、焦りの色は見られないという。
「高市首相の解散意向が報じられた当初、玉木氏は本当に怒っていました。これまでの政策や予算案への協力などから、維新と同様“実質与党”であるはずの自分たちに何の相談もなかったことに裏切られたと感じた。ただし最初から自民と袂を分かつ気などなく、今は完全に気持ちを切り替えています。1月18日の土佐清水市議補選(高知)で同党公認候補がトップ当選したことで手応えも感じているようです」(政治部記者)
個人で8億円を借金
衆院選に向け、玉木代表はすでに個人で8億円の借金をするなど、急ピッチで選挙態勢を整えつつある。その裏で、現場は混乱を極めていると明かすのは同党関係者だ。
「今回は超短期決戦となるため、できれば選挙経験のないズブの素人を擁立するのは避けたい。そういった制約がある中で候補者選びに奔走していますが、党本部からの具体的な指示もなく難航しています。先日、たまたま参政党の選対関係者と情報交換した際、“今は1日20~30人を面接している”と打ち明けられて驚いた。こちらは“70人擁立できればいいほうだ”といった弱音も漏れ始めているのに……。一部の地方組織からは“このままでは埋没しかねない”と、玉木さんの見通しの甘さを批判する声も上がっています」
参政党の党勢拡大は高市首相にもメリット
その参政党は160人規模の擁立と、現在の3議席から10倍以上の議席獲得を目指す。神谷宗幣代表(48)は1月13日配信のユーチューブ番組で「外国人を入れて、多文化共生をやっていこうという自民党議員もいる。そこには候補者をボーンと(立てる)」と発言。
自民党内のリベラル候補に刺客を送り、高市首相を援護射撃する戦略を披露した。神谷代表の狙いについて参政党関係者が解説する。
「神谷さん流のしたたかな計算の上でなされた発言です。一番の狙いは、実は党員の士気向上にあります。神谷さんはこれまで“自民党とは徹底的に戦う。高市さんが首相になっても、自民党は変わらない”と言って党員を鼓舞してきた。しかし現実に高市自民と参政党の境界が曖昧になった部分があり、戸惑う党員も少なくなかったのです」
高市首相に好感を抱く党員も多く、選挙へのモチベーションを高めるために編み出されたのが、「高市援護」を打ち出しつつ、“打倒・自民”の旗も降ろさないという今回の戦略だ。
「ただ神谷さんの選挙戦略の根幹は“比例票を最大化する”ことにあります。選挙区でリベラルとの対決構図を多く演出すればするほど、比例票の上積みに寄与するとの読みがある。高市さんにとってはありがた迷惑でしょうが、長い目で見れば参政党の党勢拡大は、彼女にとってもプラスになると信じているのです」(同)
ニューリーダー対決の結末やいかに。








