「私を好きになって」とお願いするのはダサい、憧れは「いない」と言い切る早大卒アイドルの美学

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yosugala・汐見まといインタビュー

 2022年6月結成のyosugalaは、汐見まといと黒坂未来・君島凪・未白ちあの4人組グループ。結成経緯からして一筋縄ではいかなかった。そんな苦労人ぞろいゆえの熱さがある。(全3回の第3回)【大宮高史/ライター】

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「自分はあまり女の子と仲良くできないタイプだと思っていたので、メンバーと初めて対面した時は『ずっとやっていけるかな』と不安はありましたが、やりたい仕事だったので勢いで契約書にサインしました」

 結成当時について、そう振り返った汐見だが、心配は杞憂だったようだ。

「yosugalaの良さは、見ている方向はバラバラだけど、4人とも走っていく方向は一緒なところですね。みんなそれぞれ違うアイドルの理想像を持っているのに、ライブをするとちゃんと一つの方向に走っていけます。それに大人になるとみんな感情をさらけ出さなくなりますから(笑)、がっつりしたケンカはしたことなくて。むしろ本気でケンカできるグループが逆にすごいなって思います。ステージでも楽屋でも裏表がなくて、とにかく人間くさいグループです」

 メンバーの中でグラビアを始めたのも汐見が一番手で、yosugalaらしさにこだわった。

「例えば色気が出すぎたりしたら、予期せぬ部分で他のメンバーに迷惑をかけるかも、と思いました。だから格好よくてヘルシーな、グループのコンセプトを壊さないものをやってきました」

 ライブアイドルとして着実に実績を積み、昨年12月にメジャーデビューも実現。だが「理想が10合目だとしたら、今は1.7合目くらい(笑)。歌も昔は自信がありましたが、仕事として追求していくと自信がなくなりました」と笑う。そしてアイドルとしての職業意識も独特だ。

「よくインタビューで『憧れのアイドル』を聞かれるんですが、そこで『私には目指す憧れがない』って気づきました。アイドルって、一人一人のキャラクターが独自に発達していくからこそ、その『個』にファンがつくのであって、誰かと被っている必要はないと思うんです。他の誰かに憧れたところで絶対になれないし、真似をしても自分の魅力が増すわけではないですから」

 自身を「器用貧乏タイプですが、新しいことに挑戦するのは好きです」と分析しつつ、誤解されるのが何より嫌な汐見が最も大切にしているのは、繊細な感情表現だ。

「こういうインタビューの場でもそうですが、自分の心の中にあるものを言葉にした時に、うまく言語化できないと100の感情が50しか出せない。その50で自分を判断されるのが、めちゃくちゃ嫌なんです。私たちはライブアイドルなんだから、ライブでも歌い方や声色、身振り手振り一つで心、気持ち、伝えたいことを表現したいです。『私を好きになってください』と言葉でお願いするアイドルはダサいと思っているので。自分の思いを伝えるのをMCに過度に頼ったりはしません。譲れないところですね」

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