“吉村維新”まさかのW選挙に「意味不明」の声 背景に「高市首相に切り捨てられることへの焦り」か
大義なきW選
衆議院の解散・総選挙を目前に、日本維新の会が迷走中だ。党代表の吉村洋文大阪府知事と、副代表を務める横山英幸大阪市長が職を辞し、改めて知事選と市長選に打って出る。
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「理由は看板政策の“大阪都構想”実現に向けた是非を問うとのことで、2月8日投開票となる次期衆院選と同じ日の実施。ところが、党内からは“大義なきW選”と批判が相次いでいます」
と言うのは政治部デスク。維新大阪市議団は反対の意向を全会一致で決議したほか、国会議員団でも26人が反対に回った一方、賛成はわずか4人にとどまった。
維新の大阪市議は困惑顔。
「支援者からも日々“なぜいまか”“意味不明”とのお叱りを受けています。都構想は維新の看板政策だけに、吉村さんにはこだわりがあるのでしょうが、決断に至った説明は一切ない」
「北朝鮮みたいになる」
吉村氏は令和2年に実施された、大阪都構想に関する2度目の住民投票が否決されると“僕が3度目に挑戦することはない”と明言していた。再選されても、任期はそもそもの二人の任期だった来年4月までだ。
「来春の選挙で信を問えばいいだけの話。スキャンダル報道を受けて女性市長が出直し選挙に踏み切った、伊東市や前橋市の例とどこが違うのか」
維新のOBたちも冷ややかだ。党創設者の橋下徹氏は「やるにしてもここではない」と苦言を呈し、その盟友だった松井一郎氏はテレビ番組で「筋がちょっと無理筋やから。吉村さんの“勘違い”みたいなのがあるんじゃない?」と辛辣(しんらつ)批判。さらに「いまの吉村さんでいくと、北朝鮮か中国かロシアみたいになってしまう」とまで揶揄された。
焦りの裏返し
維新幹部は諦め顔だ。
「府知事が市長選に、市長が府知事選に出るタスキ掛けなら、当選すれば新たに4年の任期が発生する。それなら“改めて都構想に挑戦したい”と言えるけど」
自民党、立憲民主党、公明党、そして共産党も候補擁立を見送る方針で、W選挙は維新の“独り相撲”に終わる公算が高い。それでも吉村氏らが決断したのは、19日に高市早苗首相が正式に表明した衆院解散の真意を読み取ったからだとも。
「昨秋、ウチは自民党との連立政権合意書に都構想が前提の『副首都構想』の実現を盛り込ませ、通常国会に関連法案を提出するつもりやった。解散総選挙で先行きが不透明になったね」
吉村氏の高市首相への不信は、日々募ったという。
「高市首相は自民単独で過半数を獲得し、少数与党を解消して口うるさい維新を切り捨てたい。そうなれば『都構想=副首都構想』のシナリオはつぶれるから、吉村氏はその阻止に動いた。焦りの裏返しだよ」
別の維新幹部が解説する。
「3度目の住民投票には法定協(大阪府・市の法定協議会)を立ち上げる必要があるけど、それには議会の同意が必要だ。市議らが反対する中、実現はかなり難しいと言わざるを得ない」
何のための選挙か……。



