「WBC後に米国に居座る」という荒技も取りざた 阪神・佐藤輝と球団のチキンレースはどうなるのか

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確約を求める佐藤輝

「そうは言ってもポスティングを容認するか否かは球団が100%判断できるものなので、仮に佐藤輝側が“今オフに無条件で”といったハードルの高い訴えをしていても球団が突っぱねることは何ら間違ってはいません」(同)

 むろん、これらは一つの見立てであり、契約交渉のディテールが漏れてきているわけではないが、今後、交渉はどのような流れになっていくのだろうか。

「優勝への貢献度やタイトル獲得などいくつかのポイントをクリアした場合に“協議に応じる”といった付帯条項をつける提案を球団はしているのではないかと言われることもありますが、それだと“確約”にならないため佐藤輝側は折れない。こうした条項はそれなりに高いハードルですから、自身のケガや他の選手の好不調に左右される面もあるため、クリアできなかった場合に“協議に応じ”てもらえなくなる可能性もあります。もちろん大きなケガや不調が目立てば、メジャーが触手を伸ばしたとしても希望に近い契約になるかどうかは不透明ですが」(同)

そのまま居座る?

 自費キャンプ突入は球団も佐藤輝にとってマイナスで他球団を利するだけ。そのため、契約更改がキャンプインまでに発表されるかはともかく決着はそれまでに済ませるはずだと見られているが……。

「佐藤輝が強硬姿勢を崩さないこともないわけではないので予想は難しく、WBC米ラウンドをこなした後にそのままアメリカに居座るとか、そこまで行かないにしても超強引な手法を取る可能性もまったくないとは言えません。が、“単年・付帯条項なし、ポスティングは今オフ前から話し合う”といった内容で実質的に休戦するのではないかと見ています。来オフに確実に渡米すべく、球団の確約は取れなくとも、球団を本気にさせることは大きい。自身の代替選手が出てくるなり、常勝軍団の下地ができるなりすれば“解放”してもらえるだろうという算段もあるのかもしれません」(同)

 2025年のシーズンでは、長距離砲のライバルとされた村上宗隆と岡本和真の両内野手はケガで長期の欠場を余儀なくされた。しかし26年シーズンに2人はともに海を渡ったため、佐藤輝が好成績を残すには昨シーズン同様、好条件がそろっているように見える。過去のケースを見ても、あまりに強引な進め方をすると禍根が残るのは言うまでもない。本人、球団、ファンの「三方よし」の結論は難しいにしても、全員がそれなりに納得できる進め方が望まれるところだろう。

デイリー新潮編集部

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