高市首相に「裏切られた」と… “蜜月関係”だったはずの連合・芳野会長が激怒している理由
初めて“ガラスの天井”を打ち破った女性同士の鞘当てが過熱している。憲政史上、初の女性首相となった高市早苗氏(64)と、労働組合の全国組織・連合の芳野友子会長(60)のことだ。
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高市首相を全面的に支える構え
政治部デスクが解説する。
「芳野氏は当初、高市氏の首相就任を喜んでいました。“ようやく日本に女性の時代が来た。二人で手を携えて日本を変えていきたい”と周囲に語るなど、高市氏を全面的に支える構えだったのですが」
その芳野氏は、昭和61年に男女雇用機会均等法が施行されたときから労組の活動に関わってきた“均等法第1世代”とされる。
「芳野氏は小さな労組から労働界トップまでのし上がった生粋のたたき上げ。それだけに年齢が近く、地盤や看板に乏しいながらも宰相まで上り詰めた高市氏にシンパシーを感じていたとか。一方の高市氏も芳野氏に好印象を持っており、二人の蜜月関係はしばらく続くとみられていたのです」
「高市はオンナの敵」
ところが、衆議院の解散・総選挙を目前に控えたいま、二人の関係は急速に悪化している。とある労組の幹部が声を潜めて言う。
「昨年12月、高市首相は官邸で男女共同参画会議を開きました。その際、“旧姓の通称使用に法的効力を与える”などとする計画案が示された。この旧姓使用拡大案は“伝統的な家族制度を守れ”と訴える右派勢力の支持を背景に、選択的夫婦別姓制度に反対する高市首相の“夫婦別姓つぶし”ともいえるものです」
高市首相は、関連法案を今月23日召集の通常国会に提出するとみられていた。
「この会議には、芳野氏も参加していました。会議終了後、彼女は憤まんやるかたない様子で、高市色の濃い案に“反対の立場を表明した”と語りました。連合は選択的夫婦別姓の導入を求めていますが、政府案では主に女性が婚姻によって姓の変更を迫られる現状は変わりません。高市氏を“同志”と見ていた芳野会長は“裏切られた”と感じたようで、周囲に“高市はオンナの敵”とまで漏らしています」
「首相が空気を読まないせいで……」
二人の確執は今後の政界に少なからず不安定化をもたらすとみられる。最たる例が、高市首相がもくろむ国民民主党を与党に取り込んだ安定政権構想の破綻だ。
自民党関係者が嘆息する。
「連合は長らく“非自民、反共産勢力の結集”を掲げてきたから、内部には国民民主党の連立入りに反対する声が多かった。それを麻生太郎副総裁が芳野さんと会食を重ねて懐柔し、彼女を“自民シンパ”に変えていたんだ。国民民主党の連立入りも既定路線だったのに、首相が空気を読まないせいで芳野さんがヘソを曲げ、国民の連立入りにもダメ出しされちゃったし」
それだけに、自国連立の実現に汗をかいてきた麻生氏はオカンムリとも。高市首相の政権運営は、こじれた芳野氏との関係と同様に暗中模索が続く……。



