夫が失踪、帰ってきたと思えばキャバ嬢と不倫、借金は増え続け… “とことん追い込まれる”妻を「40歳美人女優」が熱演
「つうか、逃げたいのは妻の方じゃん!」と叫んでしまったドラマ「夫に間違いありません」の話をしよう。
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夫(安田顕)が失踪、1カ月後に夫の免許証を所持する水死体が見つかったと連絡が入る。主人公である妻(松下奈緒)は、膨張して顔がよく分からない土左衛門に対面し、手に特徴的な二つのほくろがあったことから「夫に間違いありません」と確認。義父が残したおでん居酒屋は借金まみれ、育ち盛りの2人の子供(山崎真斗〈まなと〉・吉本実由)と認知症が始まってきた義母(朝加真由美)を抱えていたが、最愛の夫が死んでくれたおかげで、保険金5000万円を受け取る。借金は返済、店舗も改装し、気持ちを切り替えて生活を立て直したところで、死んだはずの夫がひょっこり帰ってきやがった、という始まりだ。
もうさ、初回から夫のクズっぷりが露呈。借金を返すどころか増える一方。嫌になっちゃって、家族を捨てて一人逃げたわけだよ。しかも裏では老獪なキャバ嬢(白宮みずほ)と懇ろだったという体たらく。ということで、冒頭の文言に戻る。
松下がしっかり者の真面目な良妻を、ヤスケンが自己中心的で最低な夫を好演(ま、良妻だからこそ駄夫は息苦しくなって逃げるという世の常だな)。要するに、妻に科されるのは保険金の不正受給による詐欺罪だ。「間違いでした、夫は生きていました」と言えば、保険金は一括返還請求される。そんな金も余裕もない。夫は別人の戸籍を手に入れて、焦燥感も罪悪感もゼロ(そのくせ性欲は強い)。妻は夫の衣食住を用意してあげるかいがいしさ。追い込まれていくのは妻だけという構図に悲鳴上げちゃったよ。
さて、妻を追い込む要素を整理しよう。息子は優秀で、学費の高い私立高の推薦枠も取れるというのに、お金の心配をして遠慮する優しい子だ。どうやら父の事件のせいでいじめにあっている模様。母のジレンマ。
また、行方不明者の家族会の講演を引き受けることになって、夫が生きていることを隠してしれっと被害者ヅラする、うしろめたさ。
さらにそこで知り合ったのがスナックで働くシングルマザー(桜井ユキ)。実は水死体は彼女の夫だったことが判明。罪悪感MAX!!
議員絡みの汚職を追っている週刊誌記者(宮沢氷魚)とカメラマン(大朏岳優・おおつきたけひろ)も、不正受給を嗅ぎ付けそうな勢い。「夫の事故死を乗り越えて、おでん屋を一人で切り盛り、奮闘するシングルマザー」の美談が覆されて暴かれそうな気もする。
トドメは夫が生きていることを知った愛人キャバ嬢からゆすられるという。不正受給を隠す共犯者であるはずの夫がまさかの裏切り。かなり追い込まれとんなぁ。
主人公が追い込まれるドラマは好物だし、味方も優秀な実弟(中村海人)以外にいなさそうなので、どう展開するのか興味津々。また、自分だったらどうするか、随所で考えさせられた。隠し通す? 勝手に逃げた夫を養う? 全部吐いて楽になる? いや今度は自分が逃げるのもあり? ってね。
もう夫婦愛で片付く話ではない。苦い結末を望むよ。







