“テレビ出身の政治家”は「高市首相」と「小池都知事」が最後か…オールドメディア批判の煽りを受けた“タレント議員”の変質
“タレント議員”の変化
テレビで“文化人”が引っ張りダコとなり、政党も選挙戦略を見直した。俳優や歌手だけでなく、テレビで人気の“文化人”も有力な候補者となったのだ。
特に“文化人”は高学歴で専門的な知見も有している。中でもニュースキャスターは多くの視聴者を“知性”のイメージで惹きつけるアイコンだと言える。
「小池さんと高市さんは政治家として常に広範な有権者の支持を得ています。それはテレビでキャスターを務めたという“知性的”な経歴に加え、2人が女性であり、なおかつ『外国語に堪能らしい』というイメージも大きな追い風になりました。従来の“永田町的な政治家”にはないキャラクターだからです。昔の“タレント議員”は『知名度だけで本物の政治家ではない』と反感を持つ有権者も少なくありませんでした。ところが小池さんと高市さんの場合は政治家であることは前提とされ、その上で有権者は『支持する』、『支持しない』との評価を下しています。70年代と90年代では“タレント議員”のイメージや立ち位置が大きく変わったことが分かります」(同・志村氏)
改めてテレビ黄金期の社会的影響力を痛感させられるが、志村氏は「テレビ人気を背景に“文化人”が国政選挙に出馬して当選する」という現象は今後、減少する一方だと予測する。
テレビの凋落
「テレビ業界は2000年代に入ってから凋落の一途をたどっています。大衆の関心を失ったのならまだしも、“オールドメディア”として報道内容に反感を持たれる時代になってしまいました。こうなるとテレビで名前を売っても、選挙の追い風にはならないでしょう。やはり今後の“タレント議員”はインターネットが舞台になると思います。そしてポイントは若さでしょう。アカデミズムの世界なら、大学教授より大学院生が動画サイトなどで人気を得たほうが、選挙で旋風を巻き起こすと思います」(同・志村氏)
第1回【「高市首相」と「小池都知事」を育んだ“テレビ黄金時代” レギュラー出演者が次々と“政界入り”を果たした“伝説の深夜番組”とは】では、小池知事と高市首相はテレビにどう出演し、どういう理由から視聴者にインパクトを与えたのか、詳細に報じている──。
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