「栗山CBOが動けば……」 バラエティに引っ張りだこの「中田翔」が日本ハムに“コーチで復帰”の現実度 カギを握る「稲葉2軍監督」の去就
今年限りで中日を現役引退した中田翔(36)が、今、テレビやYouTubeなどで引っ張りだこだ。スポーツ番組だけでなく、バラエティや情報番組に連日出演して多忙な日々を送っている。しかし、中田と言えば、通算300本塁打超、打撃タイトルを複数回獲得した強打者だ。トークではなく、ユニホームを着た姿が、その背中により相応しいのは間違いない。「暴力事件」の過去は重くのしかかるが、古巣・日本ハムの動きを見ると、その環境は徐々に整いつつある。
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指導者の素養あり
指導者に今後転身する可能性について本人は現時点で否定的だが、日本ハムOBは指摘する。
「翔はああ見えて動きを言語化するのがうまい。日本ハム時代は後輩たちに打撃で気づいた点を分かりやすく指摘していたし、各選手の良い部分を理論的に考察する能力が高かった。指導者の素養はあると思います」
高度な打撃技術
中田は日本ハム、巨人、中日と3球団で18年間プレー。中日で過ごした2年間は慢性的な腰痛に苦しみ、1軍で本来のパフォーマンスを発揮できなかったが、現役通算309本塁打をマーク。打点王を3度獲得した。スポーツ紙記者はこう話す。
「中田を指導したコーチに話を聞くと、『教えられたことを実践する能力が高い』と口をそろえます。日本ハム時代にシーズン100打点を5度マークしましたが、走者を三塁に置いた場面できっちり犠飛を打つ。これは高度な打撃技術です。巨人時代は打撃フォームを『縦振り』に改造し、コンタクト能力が上がったことで岡本和真に代わり、4番を務めた時期もありました。3球団でプレーし、指導者の助言を受けて色々な技術を身に着けたことは大きな財産になっていると思います」
酒を飲む機会が減った
コーチとしてグラウンドに戻ってくるなら、入団以来12年半プレーした日本ハムの可能性が高い。ただ、暗い影を落とすのが「暴力事件」だ。コロナ禍の21年8月4日。エキシビションマッチの試合前に、チームメートに対してベンチ裏で暴力行為をしていたことが判明。球団はこの事態を重く見て1、2軍すべての試合の出場停止処分を科すことを11日に発表。前代未聞の愚行に批判の声が殺到する事態となった。巨人に無償トレードで移籍することが発表されたのはこの処分が発表された9日後。金髪から黒髪になり、ひげをそって現れた中田は入団会見で「(暴力の被害を受けた)本人にももちろんそうですし、ファンの皆さんに対しても裏切ってしまったということに対して、すごく後悔だったり、本当に反省しています」と頭を下げた。
「日本ハムで出場停止処分のペナルティーが下された選手を獲得した巨人に批判的な声が相次ぎましたが、救いの手を差し伸べなかったら、現役引退に追い込まれていたでしょう。中田はカッとなって手が出てしまったようですが猛省し、巨人に移籍以降は酒を飲む機会が大幅に減ったと聞きました」(元日本ハムの番記者)
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