疑われないよう「家の新築を延期」「披露宴を縮小」…1000万円が“消えた”昭和の銀行、行員たちが陥ったパニック状態

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果たして真相は

 当時、K支店次長だったL氏は、

「支店長が自殺したのは本人が思いつめてのことでしょうが、銀行側には落ち度は全くありませんでした。ですから、あの事件は当然、解決済みという立場です」

 といい、さらに、「当時、マスコミの皆さんが取材したことを再確認してもらえばいいわけです」と、老婦人の言い分が、いかに分がないかのようなことを遠回しにいうのだ。

 一方の老婦人は、

「狂言のはずないでしょう。金が戻ってくるはずはないから忘れることにしたんですが、私は犯人の目星はついている。今でも、銀行内部の人間の犯行と確信していますよ」

 と、いい続けているが、捜査にあたった警察署では、「大金を貸金庫に預けること自体、不思議ですね」と、今も首をかしげている。

(以上、「週刊新潮」1984年1月19日号「銀行『現金盗難事件』がすべて『時効』になる『行内雰囲気』」より)

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 第1回【4200万円入りのジュラルミントランクが消えた…昭和の“銀行事件”はなぜ未解決が多いのか ベテラン刑事も漏らした「後味の悪さ」】では、銀行内が疑心暗鬼のパニック状態に陥った事件などを伝えている。

デイリー新潮編集部

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