「去年ほど死亡記事が少なかった年は珍しい」 今年90歳を迎える横尾忠則が2025年を振り返って想うこと

  • ブックマーク

「光陰矢の如し」なんてありふれた言葉しか浮かばないが、去年もアッという間の一年だった。過ぎていく一日の時間は間のびして退屈するほど長いのに、一年となるとどうしてこんなに早く過ぎていくのでしょうか。時間が過ぎていくと同時に、もうひとつ大きく変化するのは体力です。先週の体力と今週の体力は明きらかに違う。

 去年の前半から4月の世田谷美術館の個展と銀座GUCCIでの個展までの数ヶ月は毎日決まったように絵を描いていたので、時間の経過する感覚がよくつかめないまま、とにかく絵以外のことは眼中に入ってこないという感覚だったように思います。...

つづきを読む