「闇バイト連続強盗」指示役の“仲間”はいまも海外逃亡中 ガーシー事件と同じく官報に「旅券返納命令」が出ていた
カンボジアに入国
やがて対立が深まり、X氏側は仲間6人でAの住むマンションに襲撃に訪れたという。事件当日のことだ。
「不意打ちにAは扉を開けてしまったのか、ドアチェーンを無理やり破ろうとする勢いだったと。身の危険を感じたAは仲間の福地容疑者らを呼び寄せましたが、福地容疑者らが駆けつけた頃には、X氏らは既に立ち去っていた。そこで彼らは、逆にX氏を呼び寄せて騙し討ちにしようと考え、X氏に偽りの謝罪の連絡を入れて神社に呼び寄せた」(同)
福地容疑者らはバッドなどで武装し、一人で神社を訪れたX氏を集団で襲撃。さらに車で拉致し、千葉県内の山中に連れ去り、暴行を加えてから解放した。X氏は右下第一下臼歯歯冠破折、頭部打撲擦過傷、顔面打撲傷など全治1カ月の重傷を負った。
「そして発生から2カ月後の11月7日、福地容疑者ら3人は成田空港で韓国カジノに遊びに出かけようとしていたところをX氏への傷害容疑などで千葉県警に逮捕されたのです」(同)
しかし、Aだけは国外へ逃亡して逮捕を免れていた。
「時期は不明ですが、カンボジアに入国したきり行方がわかっていないとのことです」(同)
捜査はまだ続いている
前述した通り、現在Aの旅券は無効になっており、カンボジアないし他国で拘束されれば強制送還される可能性がある。帰国すれば傷害容疑で逮捕される運命だ。
だが、それに留まらない可能性がある。
「警察は福地容疑者らとこのような事件を起こす関係にあったAも、強盗事件に関与している可能性があるとみて捜査を進めている。Aが関与している疑いが見つかれば、国際指名手配をかける展開もありえます」(同)
1月9日、合同捜査本部は福地ら4容疑者を、24年10月17日に千葉県市川市の住宅から当時50歳の女性を埼玉県川越市に車で連れ去るよう指示したとして、逮捕監禁容疑などで再逮捕した。昨年12月の強盗傷人と住居侵入容疑を加えると、強盗事件の逮捕はこれで2度目となる。
「次は、24年10月15日、神奈川県横浜市で発生した強盗殺人に着手するとみられています。今後の注目は、警察が18件中何件を挙げられるかということと、他にもまだ数名いると言われている共犯者を立件できるかです」(同)
後編【闇バイト連続強盗事件「警察はシグナルを完全に“攻略”できたわけではない」首謀者たちの“油断”が突破口に「18件すべてを挙げるのは厳しい」という見方も】では、4都県の警察から成る合同捜査本部が執念の捜査で「シグナルの壁」を突破した経緯について詳報している。
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