「育てていたら最下位になる」 巨人・阿部監督、衝撃の「育成放棄」発言のウラで、藤川阪神は「生え抜き1億円プレーヤー」が史上最多に 同世代指揮官の“根本的な違い”
MLB移籍の穴を補う
もちろん順風満帆に見える阪神にも懸念点がないわけではない。佐藤と才木が、ポスティングによるMLB移籍を希望していることだ。
「阪神はこれまで2006年の井川慶、2022年の藤浪晋太郎、一昨年には青柳晃洋がメジャー挑戦に利用するなど、ポスティング移籍には寛容です」(前出・記者)
来年オフには、主砲とエース級を失う可能性もある。そこでしっかりと手を打っている。
「投手陣は12球団トップクラスの盤石さですからまだ良いとして、佐藤が抜ける穴は大きい。今秋のドラフトでは目玉選手だった立石正広(創価大)を3球団競合で引き当て、2位も谷端将伍(日大)と2人の即戦力内野手を獲得。ポスト・サトテルの育成準備をしている。藤川監督は春のキャンプについて“2人に関しては宜野座(1軍)スタートの予定。大勢のメディアやOB諸氏、ファンのいる中で磨ける選手”と言い切った。自分の目とコーチの指導力でしっかり育成していく腹積もりです」(同)
昨年はMLB移籍した菅野智之の穴を埋められず、今年もメジャー移籍が決まった岡本和真の代役が見当たらない巨人とは対照的だ。
ファンも理解していただかないと
その巨人・阿部監督に関しては昨年12月、ラジオで行った発言が話題になっている。
「(選手を)育てるって言っても、ジャイアンツの場合は勝たないといけない。育てるって言ったら多分最下位になる」
「そこをファンの皆さんも理解していただかないと。(一軍は選手を育成する)そういう場所ではないのを理解してもらって」
「育成放棄」とも取られる発言である。実際、育成の名手と言われた桑田真澄二軍監督も、昨秋、その任を解かれ、チームを去った。
もっとも、育成に力を入れないのなら補強に頼るしかないが、その補強も、今オフは、FA権を取得した中日の柳裕也(ドラゴンズに残留)、メジャーからNPBに復帰した前田健太(楽天に入団)、ソフトバンクを自由契約となった有原航平(日本ハムに移籍)と、狙った選手を取り逃がしてばかり……。
昨年、亡くなった長嶋茂雄・終身名誉監督は、現役監督時代、長年、低迷を続けていた阪神に対して「トラ(阪神)が強くないと、セ・リーグどころから、日本のプロ野球が盛り上がりませんから」と言っていた。しかし、皮肉にも今や巨人と阪神の立ち位置は完全に逆転した。ミスター亡き今、巨人が球界の盟主の座を明け渡す日も近いのか。
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