2025年「ドラマ総まくり」 辛口コラムニストがフジテレビの「警察モノ」連発を叱る!

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刑事モノ・プラスアルファ

林:ああいうドラマ――未満の何か――を作っている皆様ってのは、2022年の「DCU~手錠を持ったダイバー~」(TBS系)の成功が忘れられないのかね。枠が日曜劇場で主演が阿部寛というホテルのカレーに、ダイバーチームによる水中捜査というシーフードを乗せた作品で、関東地区の平均世帯視聴率が15%近く(ビデオリサーチ調べ)というヒットになったから。

アナ:林さんは当時、ファンである阿部さんが主演なのに脚本が不出来すぎて、泣き笑いしながら見ていると評していました。

林:そんなのがなぜか当たっちゃったばっかりに、今なお「刑事モノ・プラスアルファ」ドラマの縮小劣化コピーが続々……

アナ:そういう流れですか。

林:フジの火曜9時枠なんて、もうプラスアルファ中毒。1月期に「アイシー」、7月期に「スティンガース」、10月期に「新東京水上警察」と連打して、全部コケたにもかかわらず――2025年で唯一、警察モノではなかった4月期の「人事の人見」もコケたからなのか――年明け2026年の1月期がまた「東京P.D. 警視庁広報2係」で、今度は広報をトッピングだって。

アナ:あ、ホントだ。

林:昔まぐれ当たりしたのと同じパターンで馬券を買い続ける、ギャンブル依存症の患者みたいだよ。フジの火曜夜9時といやぁ、かつては「古畑任三郎」や「踊る大捜査線」を輩出した“名門枠”だったのにねぇ。

アナ:考えてみると、林さんが指摘するフジのプラスアルファ中毒のおおもとは「古畑〜」や「踊る〜」なのかもしれませんよ……。

林:あ! そうだね、どっちも警察モノ+コメディというプラスアルファ型だ。これは発見だけれど、同類だと気づいたうえで「古畑〜」「踊る〜」と「アイシー」「スティンガース」あたりとを比べると、もっと泣けてくる。

――中編【「辛口コラムニスト」による2025年「連ドラ」批評 主演男優賞は「松坂桃李」 栄えある主演女優賞は?】では、例年とは異なりワーストではなくベストの3位を林操氏が早くも発表!?

林操(はやし・みさお)
コラムニスト。1999~2009年に「新潮45」で、2000年から「週刊新潮」で、テレビ評「見ずにすませるワイドショー」を連載。テレビの凋落や芸能界の実態についての認知度上昇により使命は果たしたとしてセミリタイア中。

デイリー新潮編集部

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