「ドラ1候補」佐藤幻瑛の米国大編入にスカウト陣が驚愕 高校ナンバーワン投手にも代理人が接触か…有望アマ選手の海外流出が加速へ

スポーツ 野球

  • ブックマーク

 野球界はすっかりオフシーズンに入ったが、ここへ来てアマチュア球界にビッグニュースが飛び込んできた。2026年のドラフト会議で上位指名が期待されていた、仙台大の佐藤幻瑛が米ペンシルベニア州立大に編入すると発表された。12月22日、佐藤は自身のインスタグラムを更新し、以下のように抱負を綴っている。【西尾典文/野球ライター】

大学生ドラフト1位候補の海外大学編入は初

<このたび、ペンシルベニア州立大学で学業と野球のキャリアを続けることを非常に嬉しく思います。はじめに、仙台大学で過ごした時間に心から感謝したいと思います。コーチング陣、選手、そしてチームに深く感謝しています。ここまで支えてくれた家族、ペンシルベニア州立大学のスタッフやコーチ、代理人事務所、そしてこの機会を実現するために関わってくださったすべての方に心から感謝しています。これから始まる新しいチャレンジを楽しみながら夢に向かって、全力で取り組んでいきます。今後とも温かいご声援よろしくお願いします>

 佐藤は3年生で大学日本代表に選出され、2025年7月に行われた日米大学野球選手権に出場した。3試合にリリーフとして登板。「HARD OFF ECOスタジアム新潟」で行われた第4戦では、最速159キロをマークするなど好投を見せ、大学日本代表の優勝に大きく貢献している。

 NPB球団の担当スカウトは、佐藤について次のように評価している。

「柏木農業時代は知る人ぞ知るような存在でしたが、仙台大に進学して一気に力をつけました。好調時は平均球速でも150キロを超えるスピードがありますし、カットボールやスプリットの球速も140キロを超えます。2026年のドラフト候補としては、大学生投手で1、2を争う投手だと思いますね。それだけに今回の件は驚きました。日米大学野球選手権でメジャーのドラフト候補と言われている米国の大学生を相手に結果を残したことで、早くから渡米したい気持ちが出たのかもしれませんね」(東北地区担当スカウト)

 過去には、ドラフト上位指名が有力だった田沢純一(元レッドソックスなど)が社会人から直接MLB球団と契約を結んだほか、一昨年は、ドラフトの目玉として注目された佐々木麟太郎(当時・花巻東)が米スタンフォード大に進学した例があった。しかしながら、大学生のドラフト1位候補が在学中に海外の大学に編入する例は、これまでになかった。

次ページ:森井翔太郎の影響

前へ 1 2 次へ

[1/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。