斎藤工が「今後どんなことがあっても彼女の作品には出る」と絶賛 “映画監督”に挑戦したゆりやんレトリィバァの才能
ピン芸人のゆりやんレトリィバァ(35)といえば、ネットフリックスドラマ「極悪女王」で主役を務めた際の演技が記憶に新しい。伝説的女子プロレスラーのダンプ松本(65)に成り切り、好評を博した。次は映画監督としてデビューするそうで、意外に多才な彼女の評価は高い。
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堂々とした監督ぶり
映画「禍禍女(まがまがおんな)」は来年2月に公開予定。奇妙なタイトルの同作品は、ゆりやん自身の失恋経験を基にした、ホラー調のラブコメディーだという。
「彼女は初めてとは思えない、堂々とした監督ぶりを披露していたようです」
こう明かすのは、さるドラマ関係者だ。
「新人監督は普通、例えば予算配分についてはプロデューサーから、画作りに関してはカメラマンから“全てこの通りにやれ”などと言われ、つい聞き入れてしまうもの。我の強い人間が集う映画界では、あらゆる場面で過去の経験を引き合いに出され、さまざまな要求をのまされるのです。しかし、ゆりやんは屈することなく戦い、自らの目指す演出を貫徹したそうです」
出演者たちはそんな彼女の姿勢に驚き、信頼を深めたようだ。中でも「極悪女王」で共演して以降、盟友関係にあるとされる俳優の斎藤工(44)は、周囲にこう語っていたという。
「俺は今後、どんなことがあっても、ゆりやんが監督する映画には出る」
現在、作品は完成しており、前評判は上々。どれもさしてメジャーではないものの、イタリア、カナダ、アメリカ、台湾の、四つの映画祭で賞を獲得した。
目標は“アメリカでの成功”
ゆりやんは2021年に放送された第19回「R-1グランプリ」(フジテレビ系)で優勝するなど、数々のお笑い賞レースを制してきた。女優やラッパーもこなし、トレーニングウェアの企画開発も手がける。
スポーツ紙の芸能担当記者によれば、
「マルチな才能を誇る彼女が最終的な目標としているのは、アメリカでの成功です。かねて“ハリウッドスターになる”と公言しており、昨年12月に米ロサンゼルスに移住した。デビュー間もない10年以上前から、ネタに英語を取り入れるなど英会話の勉強を続け、移住前にはペラペラになっていたようです」
まさに今、映画監督として世界に打って出ようとしているわけだが、芸人としての経歴がアドバンテージになっているらしい。
前出のドラマ関係者が語るには、
「女性の芸能人が映画監督を務めることは、決して珍しくはありません。古くは桃井かおり(74)から近年では松田聖子(63)や柴咲コウ(44)まで、それなりに例がある。もっとも、女芸人では聞いたためしがなく、ゆりやんが初めてでしょう。稀有(けう)なケースであるがゆえにプロモーションをかけやすく、実際、すでに大きな話題を呼んでいます」
だが、メガホンを取って成功した芸能人は、北野武(78)などごくわずか。
「ゆりやんにとって吉本興業の先輩、松本人志(62)も07年公開の『大日本人』を皮切りに計4作品を撮りましたが、全てコケています。お笑い界の頂点だった松本だからこそ複数回の挑戦が可能でしたが、普通はそうはいきません。映画界は最初に失敗すると、なかなか次のチャンスが巡ってきませんからね」(同)
“世界のゆりやん”になれるかどうか。まさに今作品が試金石であろう。










