「誰もとがめられず、抑えが利かなくなった」 8年ぶり日本出身横綱「大の里」が繰り返す“問題行動” 兄弟子に悪質アルハラも

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いじめを黙認

 つぶさに経歴を見比べてみると、わずかな差とはいえ、総勢山のほうが大の里よりも入門が早いことが分かる。つまり、角界のルール上は総勢山が兄弟子となるわけだが、

「イケイケの大の里からすれば、自分のほうが番付も年齢も上だという意識が強いのでしょう。兄弟子の総勢山を敬う様子は全くなく、たびたび風呂場などでの飲酒強要が繰り返されていたようです」(前出の後援会関係者)

 当然、部屋で暮らす者たちは大の里のいじめを把握しており、二所ノ関親方も遅まきながらどこかで事態に気が付いたというのだが、これまで問題は放置されてきた。

先輩にちょっかい

 彼の“困りごと”は他にもある。二所ノ関部屋の関係者が嘆くには、

「大の里は総勢山に対してだけでなく、他の兄弟子にも平気で“先輩イジリ”をするんですよ」

 先輩に対して?

「はい、先輩にちょっかいを出し、本気で“やめろ”と怒られても、みなの前で何度も繰り返す。相手が迷惑がっているのを見るのが楽しくて仕方がない感じで。そういう時、いつも悪童面して笑っていますよ」(同)

 角界は長幼の序に厳しいはずでは?

「部屋の中では大の里だけが特別扱いですから……。番付でナンバー2の十両・白熊(26)だって、負けたら二所ノ関親方からこっぴどく叱られるのに、大の里はほとんど何も言われない。その上、後援会の関係者までが“ウチは泰輝(だいき・大の里の本名)の部屋だから”と手放しで褒めちぎるありさまで、誰も彼をとがめられなかった。結果、抑えが利かなくなったんです。親方がしつけなければいけないのに、何しろ大物新横綱なので」(同)

 192センチ、191キロの巨体にして俊敏さは比類ないと絶賛される大の里。

「右差しで前に出る相撲が得意です。近頃は左のおっつけもうまくなり、より推進力が増した。強さは圧倒的ですね」(相撲記者)

 大物の評を超えた真の大横綱たるには「心技体」の充実が必須だが……。

デイリー新潮編集部

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