特技はボディタッチ、異名は「泣きのアキラ」 「ホテル密会」でも出馬表明 前橋・小川晶前市長(42)ヒミツの来歴 実父は「恋愛はそのときの好き嫌いだから、仕方ない」
「利口な子だったのに……」
そんな彼女は中央大学法学部を卒業後、司法修習で訪れた前橋にて弁護士、県議、そして市長と、着実にエリート街道を歩んできた。が、彼女の故郷は千葉県匝瑳(そうさ)市にある。
匝瑳市は都心から電車で2時間以上。のどかな田園風景が広がる海辺の町だ。この地で米農家の父と、市役所に勤務する公務員だった母のあいだに生まれた。彼女の幼少期を、近隣住民はこう述懐する。
「子供の頃から、晶はとにかくずば抜けて頭が良いと評判だったよ。お母さんが教育熱心だったんじゃないかな。小さい頃から水泳教室とピアノ教室に通っていてね。彼女には兄と弟がいるけど、彼女だけ、茨城の私立高校に進学したんだよ。利口な子だったから、どうしてこんなことになってしまったのか、不思議だね」
また、この近隣住民は市長の父について、こう語る。
「このあたりの農家からとても頼られる存在だよ。作り手がいなくなった耕作地は、彼が一手に請け負ってくれる。人の何倍も働くから感心するよ。農政に関する意見を強く持っているけど、われわれにそういう話をすることもないしね」
父は“界隈”の大物
実はこの父が、ある界隈でその名を轟かせる大物なのである。過激派に詳しいジャーナリストによれば、
「市長の父は反TPPや反原発、三里塚闘争での勝利を掲げる全国農民会議の共同代表です。新左翼組織・中核派の機関紙である『前進』や週刊『三里塚』に登場し、農地を守るためのデモに参加しては、農民を鼓舞する檄を飛ばしています」
かなりコワモテの予感だが、当の父は今回の一件をどう見ているのか。いざ尋ねてみると、
「娘からの連絡はない。ついこの間、妻が亡くなって、そのときの葬式で話したのが最後だな」
とした上で、
「ニュースのことはテレビで知ってる。娘には娘の考えがあるわけで、娘の生き方だから、親がどうこう言うことじゃない。恋愛はそのときの好き嫌いだから、仕方のないことだよ」
闘士のイメージとはほど遠い、子煩悩なパパである。
「もちろん、応援したいことはしたい。ただ、責任は持ってほしい。そして一度やると決めたのなら、やればいい。娘は昔から意志の強い子だったから」
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父が述べた言葉通り、小川氏は自らの意志を貫き、立候補を表明した。なるほど、確かに意志は人一倍、いや10倍、20倍強いのだろう。それがなければ、これだけ周囲を巻き込み、また、前橋市の評価を全国的に貶めてもなお、市政の表舞台に返り咲こうなどとは到底思うまい。その自己愛の強さたるや……。
再選挙は1月5日に公示され、1月12日に投開票が行われる。 前橋市民の判断はいかに。
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