住吉会会長が前会長宅から5000万円を盗んだウラ事情 遺産に執着した理由とは

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2種類の文書

 実は、こうした紆余曲折を記した2種類の文書が存在する。その内容の真偽は不明ながら、前会長の資産を譲渡された“親族側”と“反親族側”が作ったとされ、

「親族側は、前会長の資産は生前贈与されたもので住吉会のものではないと主張。“前会長の通夜で密談が行われ、小川会長が金庫番に5000万円を持ってくるよう命じた。任侠道にあるまじき厚顔無恥な行為”と非難しています。なお、この金庫番も逮捕されました」(前出のデスク)

 対する反親族側の文書は、

「前会長の愛人が別の男性と同居生活を送り、その家のローン返済のため5000万円にこだわっていると“暴露”。この女性は前会長とは婚姻関係になく遺産相続する立場でないばかりか、“前会長宅を第三者に売却しようと企てていた強制執行妨害の共犯者”と糾弾しています」(同)

 5000万円は前会長の個人資産か住吉会の資金か。本をただせば、非合法な手段で得た金なのでは……。

 ともあれ、警察は住吉会会長らの逮捕に踏み切った。“暴力団の理屈”などより“刑法上の窃盗”を選択したのである。トップ不在の一大組織の行く末やいかに。

週刊新潮 2025年12月18日号掲載

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