控訴審も「院展」が敗訴 偶然似た絵を描いただけで“盗作作家”にされ“村八分”になった日本画家が気づいた「権威の歪み」と「画家としての使命」

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「最高裁まで行って勝ったとしても、私の村八分は変わらないと思います」。こう語るのは日本画家の梅原幸雄氏(75)である。2年半前に梅原氏は、「春の院展」に出品した作品が「他人の作品に類似している」というだけの理由で1年間の出品停止処分になり、“盗作作家”という不名誉なレッテルを貼られた。梅原氏はいわれなき理由で名誉を毀損されたと、院展を主催する日本美術院を提訴。一審に続き控訴審でも勝訴して汚名をそそいだが、その代償は大きかった。40年以上のキャリアを持つベテラン日本画家がどん底の中で気づいたこととはーー。...

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