ドジャース「山本由伸」WBC出場はあるか 今季は“昭和の高校球児”のように酷使されたが…それでも元プロ投手が「山本投手なら必ず期待に応える」と語る理由
「山本は絶対に必要」な日本代表
「山本投手はドジャースに入団した際、共に渡米したほど信頼している個人トレーナーがサポートしてくれています。これだけ投げ抜いたシーズンのオフには何をしたらいいのか、2人で相談しながら日々を過ごしているはずです。そもそも山本投手は非常にクレバーなタイプであることも知られています。自分が何をすべきか、とてもよく分かっているはずです」(同・前田氏)
だがドジャースのデーブ・ロバーツ監督は山本のWBC出場に懸念を表明している。今季を投げ抜いただけでなく、WBCの初戦は3月6日に予定されているため1、2カ月は調整を前倒しする必要がある。休む期間が短ければ、身体は充分に回復できないだろう。
「その問題も山本投手なら難なく解決してしまうと思います。そもそも今回の日本代表は前回に比べると投手陣の顔ぶれに迫力がありません。2023年はダルビッシュ投手がいち早く来日して精神的支柱となり、投手としても出場する大谷選手がプライベートジェットで空港に到着すると早くも日本中が盛り上がりました。今回はプロ野球で活躍している投手をかき集めても戦力的には劣り、井端弘和監督の本音は『山本投手は絶対に必要』でしょうし、ドジャースの許可が出れば山本投手は期待に必ず答えるでしょう」(同・前田氏)
「選手寿命が短くなっても構わない」
これまでに見てきた通り、前田氏は「山本投手の体調に問題はなく、WBCに合わせてしっかり調整する可能性も高い」と指摘する。だったら弊害はゼロなのかといえば、それも違うようだ。
「山本投手が後に『自分は20年投げられると思っていたけれど、19年に短くなったのはワールドシリーズとWBCが原因だ』と振り返る日が来るかもしれません。というか、そう振り返った経験を持つ元プロ野球選手は少なくないのです。そして『活躍するためには、多少は選手生命が短くなっても構わない』と考える選手もいます。山本投手も『ワールドシリーズで世界一に輝いたのだから、WBCにも出場したい』と考えている可能性は充分にあると思います」
オフに山本は何をすべきか。前田氏によると昭和のプロ野球で投手は完投するのが当たり前だったので、オフは完全に休養して肩を休ませた。
一方、現在の野球はローテーションを組み、球数制限を守って投手の肩の負担を軽減させている。この場合はオフもある程度は身体を動かしたほうがいいという。
「軽いキャッチボールや、山本投手が練習に取り入れているというやり投げを一定の間隔を空けながら継続することが重要だと思います。つまり『折を見て肩を回し続ける』ということに尽きます。ただし、例年のオフと同じレベルの負荷をかけてしまうと、逆効果になってしまうかもしれません。今季、あれだけ投げたという事実はやはり大きなものがあります。負荷は軽くしたほうがいいでしょう」(同・前田氏)
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