「頭と胴体が離れ離れに…」 北朝鮮の「公開処刑」最新事情 脱北者は「『ナルト』を見たことが脱北のきっかけ」

国際 韓国・北朝鮮

  • ブックマーク

 北朝鮮の金正恩総書記(41)は、10月に行われた朝鮮労働党創建80年の式典で「世界で最も立派な社会主義の楽園を築き上げる」と演説した。実情を知るものにとっては“悪い冗談”というほかない。2020年以降に脱北した人々が、この数年の惨状を明かした。

 ***

 北朝鮮に九つある行政区域「道(ド)」のうち、南西に位置する黄海南道(ファンヘナムド)は南を韓国、西を黄海に接し、国内有数の穀倉地帯として知られる。その中の碧城(ピョクソン)郡という農村で暮らしていた脱北者のキム・イルヒョク氏(35)は、そこで目にした「公開処刑」の情景が忘れられないと語る。...

つづきを読む