元Jリーガーに元看護師、元清掃作業員も… レコ大新人賞にノミネートされた「異色のグループ」
プロデューサーは秋元康氏
日本レコード大賞は今年で67回目。TBS系での放送は12月30日だ。大賞候補となる優秀作品賞の10作品、最優秀新人賞候補となる新人賞4組が11月21日に発表され、前者には3連覇を狙うMrs. GREEN APPLEの「ダーリン」、人気の男性5人組ボーカルダンスユニットM!LKのヒット曲「イイじゃん」などがノミネートされた。
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目を引いたのは後者、新人賞の方だ。
NHK紅白初出場が決まった7人組ガールズグループHANAなど日韓のアイドルグループ3組と並んで、“異色”の男性グループSHOW-WA & MATSURIが選ばれたのである。レコ大の審査委員経験のある音楽記者が解説する。
「彼らはAKB48や乃木坂46などの女性アイドルグループを生んだ音楽プロデューサーで作詞家の秋元康氏(67)が『昭和歌謡・昭和ポップスを現代に』というコンセプトで世に送り出した、2組の男性グループによる“連合体”です。2年前にエイベックスなど大手レコード会社や芸能事務所の主催で『夢をあきらめるな!男性グループオーディション』が開催され、3000人を超える応募者から12人が勝ち残りました」
12人はひとまとまりにはされず、「SHOW-WA(昭和)」と「MATSURI(祭り)」という、各6人組のグループ二つが結成された。
異色なのは、その顔触れ。
「12人は、名古屋グランパスエイトなどに所属し、サッカーU-20代表入りもした元Jリーガー青山隼(37)はじめ、清掃作業員、看護師、料理研究家などさまざまな職種の経験者が集まっています。年齢も下は31歳から上は42歳まで。SHOW-WAは昭和のムード歌謡を中心に歌うアダルトなグループ、MATSURIは昭和・平成のポップスを歌う“お祭りチーム”といった色分けで、競い合うライバルとして売り出されました」
「ぽかぽか」にレギュラー出演
昭和歌謡。そう聞くと、先行する男性人気グループ、純烈の名が思い出される。彼らはスーパー銭湯や健康ランドなどへ地道に営業に回って人気が出た。それにあやかろうというわけか、こちらの2グループもデビュー前に全国21カ所のイオンモールを回るツアーからスタートしている。
「一方、秋元プロデュースの看板も効いて、フジテレビ系の昼のバラエティー番組『ぽかぽか』に両者ともレギュラー出演を果たします。メジャーデビューを懸けた、視聴者による投票対決企画も行われ、結果、SHOW-WAが勝利。彼らは昨年9月に『君の王子様』をリリースし、オリコン週間シングルランキングで2位を獲得したこの曲は『ぽかぽか』のエンディングテーマにもなりました。MATSURIも遅れること4カ月、今年1月に『アヴァンチュール中目黒』でデビューし、オリコン週間シングルランキングで見事、初登場1位に輝いています」
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