「お米券は絶対に配りません」 高市総理に強烈異議の大阪・交野市長インタビュー 経費が高く、使い勝手も悪い…「石破政権の現金給付のほうがましだった」
自民党と関係の深い業界
また、「お米券」は、発行元が2団体に絞られています。これでは限られた業界への利益誘導だと言われても仕方ない。しかも、この券を郵送しようとすると郵便局を介するほかない。またしても、自民党と関係の深い業界が絡んでくるわけです。
しかも、この「重点支援地方交付金」の原資は、ほとんど国債、国の借金で賄われている。国債を発行してお金を配るのに、手数料が高い方法で配るのは、ちょっとスジが通らない気がします。
上下水道の基本料金の免除に交付金を使った場合、過去に配られた交付金の金額で試算すると、交野市では約5億円を受領すると推察され、各家庭7~8か月分、基本料金が免除できる計算になります。ただ、いま議会にかけたとしても実施できるのは2~3月から。4月以降の分については来年度の予算になってしまうため、案を2回に分けて出すようなややこしい形になってしまうんですよね。
高市(早苗・総理)さんは、ほんとに無茶なスケジュールを仰っていて、普通の議会なら、今から交付金の施策を決定したとしても、今年度予算での実施にはとても間に合いませんよ。うちもそうですが、もう各市で議会が開かれ始めているわけですからね……。うちの場合は、市長の私が「何とか早く」と力を入れているから先行して進めてますけど、一般的な自治体では厳しいでしょうね。
露骨な利益誘導
「お米券」配りは、米の在庫を無理やり買わせるための方策と言われても仕方ありません。在庫を高値で買わせて、業界団体が儲かる仕組みになっていますからね。あまりにもタチが悪いので、「うちはお米券を配りません」と明確にすべきだと思い、早々にXで打ち出しました。こうなってくると、石破政権が表明していた現金給付の方がまだよかったと思うんです。
高市さんが主張する「重点支援地方交付金」拡充の趣旨自体は否定しませんが、取り巻きの方々が悪い方向に引っ張ってるんじゃないかな、と。そもそも金額も、物価高対策としては全然不十分だと思いますよ。
現在の鈴木(憲和)大臣より、米を増産して価格を抑えようとした小泉(進次郎・前農水相)さんの方が、農水大臣としてはふさわしかったと私は思っています。米の価格を抑えることこそ、困窮している国民に対する支援だと思いますしね。いまの農水大臣は小泉さん以前の減反政策に戻し、今回、露骨に利益誘導してきているわけで。ちょっと自治体レベルでは協力できませんよね。
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