“サービス”の最中にスマホで…隠し撮り逮捕「公明党」県議会議員が語っていた「池田大作名誉会長」との深き縁

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他党ではありえないお詫び

「余罪もあるということですからね。ちなみに、全国県代表協議会というのは公明党規約にも明記されている、それなりにレベルの高い会議です。その開催当日に逮捕されるなんて、党としても顔に泥を塗られた格好でしょう」(山田氏)

 だからわざわざ、西田幹事長がお詫びを出したのだろうか。

「他の党なら地方議員の不祥事くらいで党本部の幹事長がお詫びすることはまずないでしょう。公明党の場合、支持母体の創価学会からすぐにお詫びを出すよう指示された可能性があります。学会員の熱心な選挙運動があってこそ、公明党議員は当選できる。その選挙運動を仕切る女性部は、女性に対する不祥事を許しません」(山田氏)

 お詫びが斉藤代表からではなく、西田幹事長からだったのはなぜだろう。

「2022年に公明党の職員がTwitter(現・X)でわいせつ画像を大量に公開していたことが発覚した際は、当時の山口那津男代表がお詫びをしていました。しかし、斉藤代表は就任してまだ1年、現在は自民党と組んでいた連立政権からの離脱で注目されていますし、今後は日中関係の修復で存在感を示せるかどうか重要な時期ですから、今回は幹事長に言わせようということになったのかもしれません」(山田氏)

 ちなみに、懲戒解雇となった党職員は、その前年の衆院選で比例東京都ブロックの公認候補として名簿登載されていた。そのため山口氏はこう語っていた。

「改めて候補選定に当たっては、厳正を期すとともに、候補者としての自覚と責任ある行動を取るよう徹底を図り、党員、支持者、国民の皆さまの信頼回復に努めていきます」

 古川容疑者を見る限り、責任ある行動は徹底されていなかったようだ。

池田名誉会長と記念撮影も

「公明党の地方議員も大変だと聞きます。決してなりたくてなった人ばかりではないみたいですから」(山田氏)

 古川容疑者は地元・徳島の小中高を卒業し、創価大学経済学部に進んだ。卒業後は徳島県庁に入庁し、30年間、県職員として務めた。2015年の県議選で初当選し、現在3期目だった。

「創価大出身の地方公務員はいわば予備自衛官のようなもので、何か事あればご奉公する立場と聞きます。地元に適当な候補がいなければ、指名されて選挙に出馬することもあるそうです」(山田氏)

 古川容疑者の場合、どのような経緯で県議になったのかは不明だ。だが、熱心な学会員であったことは間違いなさそうだ。23年に創価学会の池田大作名誉会長が死去した際には地元紙の取材に応じていた。

《古川代表は創価大で学んでいた頃、名誉会長となって間もない池田氏が行事や講演などでよくキャンパスを訪れたのを覚えている。一緒に記念撮影したこともあり、「学生に気軽に声をかけてくれた」と振り返った。今後について「先生(池田氏)の薫陶を受けた、残された人たちで頑張っていかないといけない」と話した。》(徳島新聞:23年11月19日付朝刊)

 古川容疑者の公式ホームページのプロフィール欄には、座右の銘として《労苦と使命の中にのみ人生の価値(たから)は生まれる》という言葉が挙げられていた。

「池田名誉会長が創価大に寄贈したブロンズ像の台座に刻まれた言葉です。古川容疑者が受けた薫陶とは一体どんなものだったのやら……。ともあれ、これまで徳島県議会に公明党議員は2人しかいなかったので、古川容疑者が除名となれば1人会派となるのでしょう。そうなると、西日本では唯一の公明党県議1人の県となります。県議の数は党勢を見るバロメーターですから、公明党の勢いはますます削がれることになるかもしれません」(山田氏)

デイリー新潮編集部

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