バカリズム脚本“朝ドラ” 民放プロデューサーが「キャスティングできれば大健闘が期待できる」と推す女優の名前
早くも話題沸騰という意味では、狙い的中といえようか。11月21日、2027年春にスタートするNHK連続テレビ小説「巡(まわ)るスワン」の制作が発表された。かなり意表をついた人選に、業界からも驚きの声が上がっている。
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「NHKも攻めてきたな」
主人公は、刑事ドラマに触発されて警察官になった生活安全課の女性巡査長。“どこにでもいそうな20代後半の女性”という設定のヒロインに抜てきされたのは、森田望智(みさと・29)である。
「森田といえば、なんといっても19年にネットフリックスで配信された山田孝之主演ドラマが出世作でした」
と、芸能デスク。
「わき毛がトレードマークだった伝説の女優・黒木香を体当たりで熱演していました。以降は民放各局のドラマの脇役に引っ張りだこ。朝ドラには『おかえりモネ』(21年)で初出演を果たし、昨年『虎に翼』で伊藤沙莉演じるヒロインの親友という重要な役どころをこなしました」(同)
そんな彼女がヒロインというだけで、注目度は抜群。が、さらに世間の度肝を抜いたのは、脚本をお笑い芸人のバカリズムが担当する点だろう。
「NHKも攻めてきたなと思いましたね」
そう語るのは、さる民放プロデューサーだ。
「『おしん』(1983年)の橋田壽賀子さんは別格にしても、『あさが来た』(15年)の大森美香さん、『まんぷく』(18年)の福田靖さんなど、朝ドラの脚本は“数字の取れる、実績のある大御所”が書くもの。『あんぱん』(25年)の中園ミホさんも『ドクターX』をはじめ、民放ですでに驚異的な実績を残しています」(同)
今年50歳になったバカリズムも、こうした大御所の仲間入りをするわけである。
「彼もドラマの脚本を書くようになって10年以上のキャリアがある。初めての連ドラは14年の『素敵な選TAXI』で、主演の竹野内豊は“台本を読んで笑ったのは初めて”と言っていました」(同)
冒険めいた人選
とりわけ、近年の作品は評判も上々で、
「2年前の『ブラッシュアップライフ』は、安藤サクラが主演。今年は市川実日子主演で『ホットスポット』が放送されました。脚本賞など、どちらも数々の賞を受賞していますが、両者とも日曜夜10時半スタートのドラマ。アラサーやアラフォーの女性に刺さった作品です。つまり、彼のこれまでの作品は、放送時間も視聴者層も、中高年層がターゲットの朝ドラとは真逆なのです」(前出のプロデューサー)
では、なぜNHKはそんな冒険めいた人選を?
「NHKとしては新規契約者の獲得が喫緊の課題です。バカリズムの力で若年層をネットサービス“NHK ONE”に誘導し、なんとしてでも受信料を払ってもらいたいのでしょう」(同)
とはいえ、懸念材料も。
「朝ドラでは世帯視聴率で15%を切ると“反省会”が開催されるともいわれています。従来と勝手が異なる舞台で、つつがなくこなせるのか心配ではあります」(同)
しかし、このプロデューサー氏によれば、成功のカギを握る女優がいるという。
「『ブラッシュアップライフ』と『ホットスポット』の両方に出演している女優に、夏帆(34)がいます。現在放送中で、視聴率も配信再生数も絶好調の『じゃあ、あんたが作ってみろよ』では、竹内涼真の元恋人役。3年前に人気を博したドラマ『silent』でもキーパーソンを演じていました」
とした上で、
「彼女はこれまで、バカリズムが描く日常系ファンタジーでの役柄を見事に演じてきた。夏帆をキャスティングできれば大健闘が期待できそうです」








