「万博コスプレ」にSNSで非難が殺到…2025年に最も炎上したコスプレイヤーが明かす「コスプレで会場を訪れた理由」
マルシルは変顔をするキャラ
――鹿乃さんは、マルシルのコスプレをしたとき、いわゆる変顔もしますよね。
鹿乃:私が変顔をすると、イメージを壊していると言われます。でも、そういう方のほとんどは、原作を読んでないんじゃないかと思います。私はとにかく原作準拠で、原作に近づけるようにしていますから。一口に変顔といっても、いろいろあるんですよ。眉毛の形とか、瞼の使い方とか、口角とか、細かいところを試行錯誤しています。
今では、私がコスプレをすると土台から否定されてしまうようになりました。でも、コスプレは周りに迷惑をかけなければ、自由にやってもいいと思うんですよ。原作者さんが嫌がらない限りは、個人の活動を否定する理由はないと思うんですよね。
――大阪・関西万博の炎上に至るまでの間に、別の炎上は経験してないんですか。
鹿乃:去年の年末、知り合いのコスプレイヤーに逆恨みされてしまい、デマを流されたことはあります。それでも、万博のときは炎上のスケールがまるで違いましたね。4月22日に万博に行って、夜中の12時半にブログ記事をXにUPしたら、翌23日の夜ぐらいからめちゃくちゃ燃え始めました。
「万博にコスプレで行くなんてけしからん」「常識がない」「人目に触れるのはどうかと思う」といったコメントが殺到しました。
マルシルは万博のコンセプトに合っている
――炎上は想定外だったと思うのですが、そもそもなぜ、コスプレで万博に行こうと思ったのでしょうか。
鹿乃:もともと関西旅行の予定があったんですよ。万博に興味はありましたが、当時は批判や、つまらないといった口コミも多く、どちらかといえば“行かない寄り”でした。
でも、ちょうど関西に行く1週間くらい前に、万博会場でコスプレをすることが正式に認められたのです。それなら、仮に万博自体に興味が持てなくてもコスプレをしたという思い出にはなると思って、すぐにチケットをとりました。
――たしかに、大阪・関西万博の公式サイトでは<コスプレまたは仮装をしての入場は可能ですか>という質問に対して、<持込禁止物に該当しないものであれば、装着しての入場は可能です。但し、会場内の公序良俗に反する服装や平穏を乱す行為は禁止です>とアナウンスしています。マルシルを選んだ理由は、やはり一番のお気に入りのキャラだからですか。
鹿乃:それもありますが、マルシルは万博の会場の雰囲気やコンセプトに合っているキャラだと思ったんです。好奇心旺盛なマルシルはきっと、食とか、文化とか、研究が集まるところには絶対興味を持つだろうし。
万が一会場が混雑してパビリオンに入れなくても、マルシルのコスプレで会場を歩いている写真が撮れるのなら、絶対楽しいと思ったのです。
第2回【SNSでは「万博コスプレ」が袋叩きに…大炎上した「コスプレイヤー」が万博会場で目の当たりにした“意外な反響”とは】では、コスプレをして関西万博の会場を訪れた鹿乃つのさんに対して、SNS上で大批判が巻き起こった経緯、またそうした反応に鹿野さんがどのように対処してきたかなどについて、詳しく伺っている。


















