「大谷翔平ファミリー財団」設立の背景に“MLBならではの事情”が 「金銭トラブルのイメージを払拭したいのでは、との指摘も」

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 球場の外でも、つくづく沸かせる男である。3年連続のMVPに輝き、向かうところ敵なしの大谷翔平(31)が、今度は財団を設立した。その名も〈大谷翔平ファミリー財団〉。背景には、かの地ならではの事情があるという。

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スター選手がこぞって財団を設立

〈私たちの使命は、より健康でよりハッピーなコミュニティーをつくること〉――。

 財団の公式ホームページに掲げられた声明である。具体的には、子供たちがアクティブに、よりよく生きられるよう後押しする取り組みへの資金提供と、動物の救助や保護、ケアをするプログラムの支援が挙げられている。

 MLBアナリストの友成那智氏によれば、

「MLBでは選手に対して、チャリティー活動への参加を積極的に奨励しています。そんな中で、自ら財団を設立するケースも珍しくありません」

 目下、MLBで最も熱心に慈善活動をしているのは、

「LAドジャースの大谷選手のチームメイトで、今季限りで引退したクレイトン・カーショウでしょう。3度もサイ・ヤング賞を獲得した彼は、10年以上前に夫人と共に非営利団体を立ち上げました。アフリカのザンビアに、孤児院を兼ねた病院を造ったことで知られています。夫人などの身内を財団の代表に据えるパターンが多いですね」(同)

 ほかにも、NYヤンキースのアーロン・ジャッジ、NYメッツのピート・アロンソなど、当代きってのスター選手がこぞって財団を設立している。

 メジャーリーグ評論家の福島良一氏が後を継ぐ。

「同じく夫人と共に財団を作り、慈善活動に取り組んでいる大谷選手の同僚、ムーキー・ベッツは今年、ロベルト・クレメンテ賞を受賞しました」

 あまり耳慣れない賞だが、

「グラウンド外における社会貢献を表彰するもので、メジャーリーガーにとっては、この賞こそが真のスターの証し。MVPよりも重要視されるほどです。大谷選手もこうした環境に感化され、財団設立に至ったのかもしれません」(同)

真美子夫人のチャリティー活動

 もっとも、感化されたのは大谷だけではなさそうだ。

「真美子夫人が参加しているドジャースの奥様会も、チャリティー活動に積極的です」(友成氏)

 何をしているかといえば、

「オークションで得た資金を災害被災地に提供したり、小児がん患者が快適に生活するためのグッズを贈ったりしています。低所得者層の家の壁にペンキを塗ることもあり、実に多岐にわたっています」(スポーツ紙デスク)

 とはいえ、大谷本人にも素地はあったに違いない。

「2年前には、日本全国の小学校に約6万個のグラブを寄贈。昨年の能登半島地震や、今年発生したロサンゼルスの山火事の被災地にも寄付しています」(同)

 一方で、今回の財団設立を、次のように受け止める現地記者もいるとか。

「元通訳の水原一平による横領事件はもちろんのこと、ハワイの不動産を巡る訴訟沙汰など、彼にはカネのトラブルもつきまとってきました。財団を通じて慈善活動に取り組むことで、こうした負のイメージを拭い去りたい気持ちがあるのではないか、と指摘する声もあります」(同)

 先の福島氏が言う。

「大谷選手の今季年俸は約3億円。加えて、10社以上からなるスポンサー収入が約150億円と推定されています。片や、ロベルト・クレメンテ賞は、金銭には代えられないステータスです。大谷財団がこの賞に向けた足固めになったのは、間違いありません」

 新たなショーの始まりか。

週刊新潮 2025年12月4日号掲載

ワイド特集「驚天動地」より

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