「“あのような事態を二度と引き起こさない”というお気持ちがうかがえた」 秋篠宮さまの還暦会見を識者が分析

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「干支が一巡したんだな」

 11月30日に60歳となられた秋篠宮さまは、それに先立ち恒例の記者会見に臨まれた。長女である小室眞子さん(34)への思いなどについて言及されたのだが、識者によれば、あるご発言から、宮家ご当主としての「お気持ちの転換」が読み取れたという。

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 初めに、お誕生日の5日前に行われた記者会見について宮内庁担当記者が解説する。

「われわれ記者会は前もって五つの質問を提出していました。秋篠宮さまは毎年、お手元にメモなどを用意なさらずにご発言されるので、5問に含まれる細かい設問を一つひとつ記者が口頭で繰り返し、それにお答えになる形で進みました」

 こうして行われた記者会見ではまず、秋篠宮さまがご自身の還暦について述べられた。

「最初の質問で『還暦を迎えられたご感想』について尋ねたところ、秋篠宮さまは『時間というのは連続しているものと認識している』と仰り、『還暦と言われても干支(かんし)が一巡したんだなということと、そういう年齢になったんだなという感想があるくらい』とだけお答えになったのです」(同)

「小室ご夫妻帰国の可能性は……」

 また、今年ニューヨークで出産した眞子さんについても触れられ、

「出産の一報をお聞きになった時には『とてもうれしい気持ちになった』としながらも『同時に、おじいさんになったんだなという、そんな若干複雑な思いも』などと吐露されていました。その上で、眞子さんについて『もし日本に来る機会があれば、ぜひ会いたい』と述べられていた。これは9月、紀子さまが59歳のお誕生日の際に文書で『よいタイミングで日本を訪れてくれたら』と回答なさった内容と呼応しています」(前出の記者)

 もっとも、秋篠宮家の事情に通じる関係者はこう言う。

「ご夫妻がいくら呼びかけられたところで、日本で激しいバッシングに遭った経緯もあり、眞子さんは現在、全く帰国を希望していません。まして孫を連れて宮邸に行くとなれば、再び好奇の目にさらされるのは必至。実現の可能性は極めて低いと言わざるを得ません」

「“放任主義”が秋篠宮家の伝統だったといえますが……」

 さらにご家族関連の質疑の中で、秋篠宮さまは、次女である佳子さまと長男の悠仁さまについての思いも述べられた。そしてそのご発言には、「過去」を踏まえた上での皇嗣殿下の“変化”が見て取れたのだという。それは、昨年のお誕生日会見で、秋篠宮さまご自身が用いられた「皇族は生身の人間」というフレーズにまつわるご発言だった。

「佳子さまのご結婚については、特に話し合われていることはないとのことでした。一方で『生身の悠仁さまや佳子さまを守ることについてどのようにお考えか』と問われると、『結婚のこととか大切なことについての情報管理はしっかりと行っていかないといけない』『そのためにどうするかを考えるのは私たち親の役目』とお答えになっていた。慶事の際のメディア対策とともに、親として“お相手”の情報を把握しておく必要があるというお考えを示されたわけです」(前出の記者)

 武蔵大学の千田有紀教授(家族社会学)が言う。

「眞子さんの結婚に際して秋篠宮さまは、一連の小室さんの問題が発覚するまで“自分たちの問題だから自分たちで考えて進めなさい”といったスタンスでいらっしゃいました。そうした“放任主義”が秋篠宮家の伝統だったといえますが、今回は秋篠宮さまのお気持ちの中で“あのような事態を二度と引き起こしてはならない”という、大きな転換があったことがうかがえます」

 12月4日発売の「週刊新潮」では、話題を呼んだ「ご公務縮小」発言を含め、複数の識者の見解を交えながら、秋篠宮さまの還暦会見について特集する。

週刊新潮 2025年12月11日号掲載

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