「合宿で朝まで盛り上がって…」 交際開始1カ月で婚約指輪を購入した“ラブラブ夫婦”の出会い

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 人生いろいろ、家族もいろいろ、幸福の形もいろいろ。近年、「結婚がゴールではない」という声も大きくなりつつあるとはいえ、ゴールインした二人には幸せになってほしいと思うのが人情というものだろう。

 そして、そのゴールに到達するまでには、十人十色のドラマがあるのは言うまでもない。目下、幸せに包まれているカップルにエールを送りつつ、出会いから現在までを根掘り葉掘り聞いてみる「令和の結婚事情レポート」。

 今回登場していただくのは、11月11日に式を挙げた鮭山(しゃけやま)未菜美さん(34)と、のこのこ窪田さん(27)。共に専門的な技術によりサウナ空間を演出する「サウナマスター」で熱波師だ。

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女子会のような話

 SNSを通じて互いの存在は認識していたが、サウナマスターの世界大会日本予選でもある「アウフグース・チャンピオンシップ・ジャパン」の会場ですれ違っても会話はなかった。

 2024年5月の日本予選に女性コンビで出場した未菜美さんは団体部門で、窪田さんは個人部門でそれぞれ優勝。オランダで9月に開かれる世界大会出場が決まった。8月に名古屋での合宿に参加。懇親会では焼肉店で席が隣り合わせ、サウナの話のほか、互いに犬好きと分かって盛り上がる。現地オランダでの合宿中にはルームメイトとなり、「朝まで女子会のような話をしながら毎日毎日盛り上がった」と二人して笑う。

 ただこの世界大会では、未菜美さんのコンビはわずかの差で3位入賞を逃し、一方の窪田さんは準備の最中に大会側カメラマンによる撮影が組み込まれて時間をそがれ、10位という厳しい結果に。帰りのバスで「来年は世界一を取りたいね」と話し合い、「二人で組もうか」とコンビを結成することになった。

「俺はめっちゃ好きやで」

 帰国後の9月25日、世界大会の参加メンバーらでお疲れさま会を兼ねたタコ焼きパーティー開催。周囲に「いい感じだよね」「どう思ってんの」「付き合いなよ」とはやされ、窪田さんが「俺はめっちゃ好きやで」と正直な思いを吐露した。

 とはいえ彼は11月からノルウェーで半年程度仕事をする予定があった。「こんな状況じゃ付き合おうとも、待っててとも言えない」と伝えたが、未菜美さんは、大会前にはノルウェーに渡って彼と一緒に練習しようと覚悟を決めていたという。帰りの電車内で窪田さんは「やっぱり付き合おう」。もちろん彼女も「お願いします」と応えた。

 ビザの関係で彼のノルウェー行きは消えたが、25年9月の伊ベローナでの世界大会にコンビで出場。大会後に入籍すると決めていたため、未菜美さんはこれを最後の世界大会と決めて臨んだ。けれど照明トラブルなどに見舞われ、3位入賞はかなわなかった。

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