読まずに削除する「メルマガ」に、数カ月視聴してない「動画配信サービス」…そろそろ見直したい「契約しすぎたサブスク」問題

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サブスクは業者から小ガネをむしり取られるサービス

 まだ早いと思われる読者もおられるかもしれないが、「終活」はしておいた方がいい。その中で、契約しているサブスクサービスの一覧をExcelか何かに入れておくべきである。クレジットカード支払いが多いとは思うが、不慮の事故でご自身が命を落とした場合はサブスクの契約相手に遺族がその旨を伝える必要があるからだ。

 さて、そういった状況を整理したうえで、果たしてあなたに本当に必要なサブスクサービスはどれなのだろうか? 業者は「最初の1ヶ月無料です!」やら「初年度は月間200円。でも翌年からは300円だよー」などと言ってくる。さらに、3800円だった月額費用が突然5000円になったりもする。

 サブスクというサービスの本質を、業者の視点で考えると、「本当は大して必要ではなかったとしても、その場の高揚感で会員契約をさせ、そのまま契約したことすら忘れさせ、会費を支払わせ続けるサービス」と言える。

 日々の消費状況をキチンと把握している人はさておき、多くの人間は、自分が一体何にカネを使っているのかよく分かっていないだろう。ただ、サブスクについては、クレジットカードの明細を見てすぐに分かるように、把握は容易である。だからこそ、「このサブスク、月間1000円払ってるけど、正味30円しか使ってないよな」などと思えば、容赦なく解約すべきである。

 というわけで、私のサブスクは現在アマゾンプライム(月額約492円)と、Kindle Unlimited(月額980円)の合計1472円だけである。これで十分娯楽は足りているし、人生も満ち足りている。

ネットニュース編集者・中川淳一郎

デイリー新潮編集部

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