流行語ノミネート「ひょうろく」に危ない“ジンクス”が… 「波田陽区やエド・はるみは一発屋で終わっている」

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小峠の“替え玉”

 世相を反映した言葉が対象という「2025新語・流行語大賞」には、聞き慣れないものも少なくない。

 今年は10月に閉幕した大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」をはじめ、歴代興行成績を更新する大ヒットを記録した映画のタイトル「国宝」、さらには米価の高騰を受けて流通した「古古古米」などが選出されたが、

「中でも異彩を放つのが“ひょうろく”でしょう」

 と言うのは芸能デスク。

「売り出し中の芸人の名です。本名は白澤直樹で、鹿児島県出身の38歳。十数年前からコンビで活動していました。令和元年に出場した漫才頂上決戦『M-1グランプリ』では3回戦まで進出したものの、その後はまったく売れず、5年前に解散しています」

 以降はピン芸人のひょうろくとして活動してきた彼に、転機が訪れたのは3年前。バラエティー番組「水曜日のダウンタウン」(TBS系)で、同じスキンヘッドで知られるお笑いコンビ「バイきんぐ」小峠英二(49)の替え玉役を務めて一躍注目を集めた。

「その後も彼は番組に呼ばれ続け、今年2月には長期にわたってドッキリの対象とされるコーナー『人間性チェック』に登場。ここで彼は、ほとんど素に近い姿を見せたのです」

 彼が取り組んだ企画は“実兄の隠し子”という設定の子役を預かり、数日間生活を共にするというもの。

「その間、ひょうろくは子役に献身的に接していた。愛情あふれる姿には、視聴者から“泣ける”“この芸人を好きになった”といった声が相次いだのです」

 これまで登場した芸人は、後からテレビの企画であることを知らされると激怒することが多かったという。

「その点、ひょうろくは子役が兄の隠し子でなかったことに心底ホッとしている様子でした。視聴者の笑いを誘う子役との掛け合いに加え、演技に見えない愛情に満ちた人間的な姿が好感度を一気に上げました」

いろんな方のパワーの奇跡

 そんなひょうろくの存在が、お笑いファンだけでなく、広く世間に周知されるきっかけとなったのが、現在放送中のNHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」への出演だった。

「同じく出演した芸人の太田光(60)や有吉弘行(51)、又吉直樹(45)らに比べれば、知名度や人気はまだまだ。それでも任されたのは、えなりかずき(41)が演じる松前藩主・松前道廣の弟で江戸家老の松前廣年役。横暴な兄とは違って繊細な性格の人物を演じ切りました」

 加えて現在は劇作家の三谷幸喜(64)が脚本を手がけるドラマ「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」(フジテレビ系)にレギュラー出演中だ。

「三谷が独特のキャラにほれ込んで出演を打診したとか。本人は仮歯(かりば)という妙な役名で、気弱なジャズ喫茶の従業員を演じています」

 今月は彼の頭部や全身を模した6種類のフィギュア“ひょうろくカプセルフィギュアコレクション”が発売に。ブレイク真っただ中の本人は、新語・流行語大賞へのノミネートについて、

「“チャンスを下さったり、楽しんで下さったいろんな方のパワーの奇跡です”と素直に喜んでいます」

 ただ、お笑い界には気になるジンクスも。

「過去のノミネートには、ギター侍として人気を呼んだ波田陽区(50)の“残念!”、エド・はるみ(61)が両手親指を立てて叫ぶ“グ~!”、ブルゾンちえみ(35)が世界の男性の数を言い放つ“35億”が。いずれも“一発屋”で終わっているんです」

 12月1日発表の流行語大賞と同様、ひょうろくの今後も気になるところ……。

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