露出相次ぐ「清原和博」 地上波本格復帰はいつ? 「禊ぎは済んだ」「オファーを狙う人気番組も」

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 11月23日、元プロ野球選手の清原和博氏(58)が東京ドームに戻ってきた。この日開催された「ジャイアンツ・ファンフェスタ」の後に行われた「ジャイアンツ・ファンフェスタ“延長戦”~2002年優勝メンバー同窓会~」に出席するためだ。さらにこの後、清原氏はNHKのBSプレミアムで放送された「球辞苑~プロ野球が100倍楽しくなるキーワードたち~」にVTRで出演。地上波テレビへの本格復帰に向けてお膳立ては整いつつある。

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 同窓会には松井秀喜氏(51)や上原浩治氏(50)、高橋由伸氏(50)らも参加し、現役時代の入場テーマ曲だった長渕剛の「とんぼ」が流れる中、「背番号5、ファースト、清原和博」のアナウンスとともに大トリで登場したのが清原氏だった。もちろんファンは大盛り上がりだ。民放プロデューサーは言う。

「2016年2月に覚醒剤取締法違反の罪で逮捕されて以来、清原さんが巨人主催のファンイベントに参加するのは初めてのこと。現役引退後、解説者として東京ドームに来たことはありましたが、“巨人の清原”としてドームのグラウンドに立つのは、在籍した05年以来20年ぶりのことでした」

 イベントでは前列中央に松井氏と清原氏が並んで“MK砲”のトークも披露された。

「これで清原さんが巨人軍にとってNG扱いではなくなったことが公になりました」

 およそ1時間半にわたって開催されたイベントの直後、午後9時からNHKのBSプレミアムで放送されたのが「球辞苑」で、この日のテーマは“死球”だった。

「清原さんはプロ野球史上最多となる196個の死球を受けていますからね。番組では『当たった瞬間はかなりイラッとする』など本音を漏らしていました」

 清原氏は今年5月、TBSのプロ野球中継で、関東ローカルながら16年ぶりにキー局で解説を務めた。そして今回、イベントからNHKまで露出が相次ぐ日となった。

清原復帰を待つテレビ局

「テレビ局としては清原さんの本格復帰を待っているんですよ。確かに覚醒剤で逮捕され、16年5月に懲役2年6カ月・執行猶予4年の有罪判決を受けました。すでに執行猶予も明け、もちろんその後の再犯もありませんから、禊ぎは済んだと見ています。なによりプロ野球史上、2000本安打、500本塁打、1500打点を達成した、わずか6選手のうちの1人という偉大な野球選手であり、その人気は今も根強いですからね」

 50代以上の方の中には、桑田真澄氏(57)と共にKKコンビと呼ばれた、PL学園高校の圧倒的な強さを覚えている人は多い。

「甲子園に5季連続で出場し、1年生と3年生の夏に優勝、アナウンサーが『甲子園は清原のためにあるのか!』と実況したほどでした。その後、ドラフト会議で2人の明暗は別れました。大学進学を表明していた桑田さんを巨人が1位で指名し、巨人に入ることが夢だった清原さんを西武が同じく1位で指名、涙の会見を行いました」

 ルーキーイヤーの1986年、失意の清原氏は打倒巨人を胸に、1年目から31本塁打、打率・304、78打点の高卒新人としては歴代最高記録の大活躍。チームの日本一に貢献した。翌年もパ・リーグを制して巨人との日本シリーズに臨む。西武の3勝2敗で迎えた第6戦9回二死、あと1アウトで日本一となる場面で、ファーストを守る清原氏は涙を流していた……。

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