「マル暴刑事」まで懐柔する“違法スカウトグループ”を躍進させた「日本社会の根本的問題」…夜の繁華街は「もはやスカウトなしでは維持できない」の声も

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警察と反社、癒着の実態

「何十年も、真面目にこの部門一筋で来たので、怒りと無念で一杯です」

 あるベテラン捜査員は、声を絞り出すようにこう語った。警視庁暴力団対策課の警部補、神保大輔容疑者(43)が、匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)として捜査対象になっていたスカウトグループ「ナチュラル」に、監視カメラ情報を漏らしたとして、地方公務員法(守秘義務)違反の疑いで逮捕された事件のことだ。

 同じ警察官として、神保容疑者の背信行為への怒りがどれほど大きいかは想像に難くない。...

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