「統一教会を破壊しようと思えば、自分の人生を捨てる覚悟が」 「山上被告」が記していた“激しすぎる憎悪” 妹が漏らしていた事件への“本音”とは
「信仰は続けたい」
そして今年(2022年)1月、派遣先の工場で同僚と仕事の仕方などを巡って衝突。その後もトラブルがあり、5月に自己都合で退職している。
増幅する狂気がそのまま犯行直前の手紙に記された決意につながっていることが分かる。“狂弾”の原因を作った母親の現在の心境は前編の冒頭で紹介したが、教団に対してはどう思っているのか。前編で証言した統一教会関係者が声を潜めて言う。
「母親は安倍さんのご家族に謝罪したいとは話していましたが、一方で、息子さんがこれだけ重大な事件を起こしたのに、教会の批判は一切、口にしていません。事件後も“私の至らなさで、こんなことになってしまった。でも、信仰は続けたい”と言っています」
この期に及んで、信心は揺らいでいないというのだ。
一方で、山上容疑者の妹に遭遇した知人は、こう打ち明けられたという。
「あの事件あったやろ。あれの犯人、ちょっと身内っていうか、私のお兄ちゃんやねん。だから今ちょっと面倒くさくて大変なんや。でも、もう4年くらい会ってないし、一緒に住んでもおらんから、事件起こしたとか言われても、知らん」
山上容疑者の手紙は最後、こう結ぶ。
〈安倍の死がもたらす政治的意味、結果、最早それを考える余裕は私にはありません。〉
だが邪宗にもたらす意味、結果は明確に見通していた。彼はこう供述している。
「自分が安倍氏を襲えば、家庭連合に非難が集まると思った」
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山上被告の被告人質問は、12月4日の第13回公判まで計5回行われる予定だ。旧統一教会への信仰の影響で家族に何が起こったのか。そしてなぜ安倍元首相に凶弾を放ったのか。彼自身の口からその答えが明かされるか否か、要注目である。
【前編】では、被告のTwitterや手紙などについて分析している。合わせて、今公判でも法廷に立った実母の、事件直後の肉声なども紹介している。








